1、奥大日岳
朝起きるとそこは雪国でした。
というわけで室堂小屋泊二日目です。
明け方に降雪があり昨日の景色から一変、雪景色です。
まずは雷鳥沢キャンプ場へ下り、橋を渡って左手へ。
暫く木道を歩きます。 鮮やかだった枯草とハイマツの山肌は、雪で彩度を失っていました。
ぐっと登って稜線に上がると、室堂もこの通り雪化粧をしていました。
地獄谷からは噴煙がもくもくと上がっています。
ここからは平坦な稜線歩きです。
奥大日はクマザサや草、低木と植物が多い。
新雪がキュッキュッと気持ちよい道のりでした。
左手には称名川が流れる深い深い谷。
下方には池塘も。
上り坂が見えてきたらそろそろ鏡谷乗越に取りつきます。ここはちょいと登るところ。
ガレ場を登り、
振り返ると剱御前。かっこよすぎる…!
登りきるとお次は2611ピークが見えました。
直登もできるみたいですが一般道はトラバース。
道中に咲いてた雪の花。
再び稜線に上がり北側斜面にでると、一面の霧氷が広がっていました。
ようやく奥大日岳も見えました。
頂上手前の池には氷が張っています。
無事に奥大日岳に登頂!
山頂にはお地蔵様がいらっしゃいました。
奥には大日岳へと続く稜線が見えています。
こちらは歩いてきた稜線。
先程巻いた2611ピーク、実は奥大日最高点です。
そしてお楽しみの劔岳の展望。
雲に覆われて絶望的でしたが、粘って粘ってついにピークを拝むことができました。
2、雷鳥沢キャンプ場
下山を始めると、室堂・立山方面はすっきり晴れていました。
右の浄土山から立山、そして左には大走りの尾根が見えています。ちょうど昨日歩いたところを一望です。
そして、鏡谷乗越を越えた辺りで、ようやく剱・前剱をしっかり見ることができました。
大日連峰の新雪はすっかり溶けて、室堂とのコントラストが美しい。
称名川の谷筋も光を受けて鮮やかです。
何度も立ち止まってしまう絶景の帰り道でした。
3、室堂
さて、そんなこんなで雷鳥沢キャンプ場に到着です。
例の地獄の階段(2回目)です。雷鳥荘までの階段を登りきってリンドウ池を通過。
バスターミナルまで石畳と階段が続きます。
遊歩道なのに雷鳥坂キャンプ場から室堂に向かうこの区間は本当に辛い。
血の池を見下ろして、
地獄谷と大日連峰を眺めて、
立山を振り返って。
辛いけど景色は素晴らしい限り。
道中、みくりが地温泉にて〆のソフトとしました。
最後にみくりが池から立山と浄土山を眺め、今回の山行は終了です。
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岩稜の立山と草原の奥大日、二日続けて異なる表情の山を歩けて、よいアルプス納めとなりました。
またいつか剱岳も再訪したいな。