2019年のアルプス納めは室堂で山小屋泊♪
1日目は浄土山~立山(雄山・大汝山・富士ノ折山)を歩き、大走りで下山しました。

10月末にはアイスバーンが発生してると情報があり行っても撤退かとドキドキでしたが、当日は天候に恵まれて無事に歩くことができました。


9月の無雪期に歩いた時の記録はこちら↓

1、アクセス

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室堂は立山か扇沢から入山できますが、今回は立山から入山。
ケーブルカーとバスの乗り継ぎで4000円ちょいと、扇沢から入るのと比べると半額程です。

立山駅前の無料駐車場には水洗トイレあり。また駅中ではビーコンやピッケルをレンタル可能です。
※11月以降、立山に入山する場合はビーコンの携帯が義務付けられています。雪の状況によっては携帯しなくてよいみたいですが要確認です。

2、浄土山

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11月。例年なら雪化粧をしていてもおかしくないのですが今年は雪がない。
紅葉の季節を過ぎた室堂には茶色の大地が広がっていました。

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左手には大日岳と奥大日岳。雪はゼロらしい。

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正面の立山は雪をまとっています。

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茶色の世界の中で立山だけが白くなっているのが不思議な感じでした。
危険が予測されるのは雄山~大汝山のトラバースなので、状況が悪かった時に撤退ができるように時計回りすることにしました。

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いざ浄土山へ。

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石畳の遊歩道には、次第に雪が見られ始めます。

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振り返ると、大日岳の奥に海が見えました。

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さらに登って稜線に上がると北アルプスの山々がお目見えです。
手前の平らな大地は五色ヶ原。雪をかぶった右の山は薬師岳で左の山は水晶岳。真ん中のとんがりは愛しき笠ヶ岳です。

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遊歩道は終わり、浄土山登山口に到着。

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ここからはガレ場の登り。

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徐々に岩が大きくなり、雪が増えてきます。

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立山三山の一つ、浄土山に登頂。
山頂標識が見当たらないので、近くにあった軍人霊碑をぱしゃり。

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正面には立山が聳えています。登り返しが待ってることなんか忘れて、素直にかっこいいなぁと思いました。

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ここからは平坦な稜線歩き。量は少ないですが雪原になっていて雪の感触が懐かしい。

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稜線の先に見えるのは龍王山。

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この辺りは北アルプスの展望が素晴らしく、裏銀座の山々が見えていました。

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槍・穂高もはっきりと目視できます。

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富山大学立山研究所に着くと、雪だるまちゃんがお出迎えしてくれました。

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雪と枯草のコントラストがいい感じ

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さて、そろそろ現実を見る時間。
一ノ越に降りてからの立山への登り返しになります。この景色は二度目だけど心にくるわぁ…。

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風が通って冷えるのか、一ノ越への下りはサクサクとシャーベット系の雪。氷にはなってないのでアイゼンなしで下れました。

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一ノ越山荘に到着。

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一ノ越は風が吹き荒れてたのでトイレ舎の影で休憩しました。遠くに富士山の頭が見えており思わずテンションがあがる。

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餓鬼岳と燕岳の奥には中央アルプスも見えました。 

3、雄山

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では、ガレ場の登り返しにいってきます。

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地味に辛い登り。
何度も浄土山と一ノ越を振り返り、どれくらい登れたのか確認してしまう。

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何度か立ち止まりつつも、やっと雄山の建物が見えてきました。

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道中にお地蔵様。

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坂を登りきると雄山神社が見えます。

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夏は祈祷料を納めると上がれますが、冬は祈祷がない代わりにフリーパスでした。
というわけで立山一座目・雄山に登頂!

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富士山が頭に雪をかぶってるのが見えます。

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見下ろすのはサルの又カール。

雄山まではアイゼンなしで登れるからか、結構な人数の方が登られていました。
(下ってくる方は、軽やチェーンを付けてる方が多かったです。)

4、大汝山・富士ノ折山

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ここらは立山を縦走です。まずは正面のピーク、大汝山を目指します。

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雄山から大汝山までは、核心部であるトラバース道。
アイスバーンになってないのを願いつつ、アイゼン・ピッケル装備で出発しました。

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幸い、昨日今日の快晴で雪質はいい感じ。人も多く入ったのかしっかりとした道ができてました。

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久々の雪道はすごく楽しい。

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最後に登って稜線へ。

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雄山を振り返る。無事トラバース区間終了です。

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左手には室堂が広がってます。

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岩の間を登って立山二座目・大汝山に登頂。

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稜線の向こう側には黒部湖が見えていました。

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もふもふの雪道を下ると大汝休憩所があります。

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そして立山三座目、富士ノ折山へ。
二年前は度胸試しであの出っ張りに立ったなぁ。

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山頂まではピストンになるので、ザックをデポして登りました。
これで立山三座目・富士ノ折山に登頂、立山の3つのピークを無事に踏めました。

5、大走り

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ここからは、右手に内蔵助カールを眺めつつの下りです。
登山届を出した時に「急なので気を付けて」と言われたところなので気を引き締めておりました。

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下って振り返ったところ。

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正面には真砂岳と立山三山の最後である別山、奥には劔岳が見えています。

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立山三山を歩きたいところですが…タイムアップ。
ちょっぴり悔しいですが大走りから下山することにしました。

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高原地図には「エスケープルートには適さない」とありますが、気を付けて進みます。

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ひたすら尾根伝いの下り道。
けっこう急で足元が悪いです。薄めの雪の下には石がゴロゴロしていて、時折アイゼンが引っ掻いて歩きづらい限り。

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雪が減ったタイミングでアイゼンをとりましたが、それでも浮石でスリップしそうです。
気を使う長い長い下りでした。

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無事に下山してほっとしたのもつかの間。

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冬仕様の小さな橋を渡ると、

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雷鳥沢キャンプ場では、立山名物の地獄の階段が待っていました。
歩いてみると記憶の通りの辛さ。雷鳥沢をゴールだと思って下ってくると高確率で心が折れるので、登り返しがあると思って下山するのがおすすめです。

6、雷鳥壮

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心折れそうになりながらも本日のお宿・雷鳥壮に到着です。

ここは山小屋というかほぼ旅館。
宿泊費の支払いは電子マネーも可能。観光客向けにアメニティー付きのプランもあるようで、館内には浴衣の方もたくさんいました。
トイレはもちろん水洗。温泉は、屋内から立山を眺めつつ浸かれる展望温泉。しかもシャンプーが使えるという感動仕様。

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お部屋は相部屋と個室がありますが、この日はパーティーの人数が多いので個室を使わせてもらえました。 

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談話室には薪ストーブ。

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テラスからは立山を眺めることができます。

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お楽しみの夕飯は中華と和食でした。
しかもイカ・ネギトロと、なま物が出てきた。

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朝食はバイキング形式で和洋食です。

山小屋のイメージからあまりにも外れるクオリティーに一々驚きつつ、温泉で夕焼けを見て、お部屋でのんびり宴会をして、まったり小屋泊を楽しみました。

2日目に続きます。