光岳・聖岳周回3日目、聖平小屋~聖岳~易老渡~芝沢ゲートです。

1日目

2日目

1、聖平小屋~聖岳

3日目。今日は聖岳まで750m上がり芝沢ゲートまで2000m強下るという体力というよりは足が心配な行程です。

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夜明け前、小屋から軽く歩いて薊畑分岐に到着。ザックをデポしてピストンします。
樹林帯を登っていると夜が明けました。

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森林限界を越えます。

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まずは小聖岳までじわじわと標高を稼ぎになります。朝一の登りはしんどい。

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稜線は雲に覆われていますが低いところは視界良好。
目線を落とすと一部の山肌がモルゲンロートで赤くなっていました(聖平~薊畑かな?)

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小聖岳に到着。看板の劣化でほぼ読めない…。
標高が上がってガスに突っ込んだのか、視界は真っ白、風が冷たくなってきました。

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小聖からはガレ縁の痩せ尾根。
いくつかの小ピークを越えていきます。

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斜面にはお花畑。

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やせ尾根を抜けると、最後の試練である砂礫の大斜面が待ち受けていました。

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頂上を左側にひたすらつづら折りの登りです。
ガスで先が見えない中、風が吹き荒れ霧雨が降りで寒くて辛い…。

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無心で登り、なんとか51座目の聖岳に登頂です。

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広い山頂には団子の標識も。

この登頂、「聖光を繋ぐ」という念願が叶ったし、百名山ハント後半戦のスタートという記念の登頂でした。が、寒くてそれどころではない。
標識の写真だけ撮って早めに引き返しました。

2、薊畑~西沢渡

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薊畑分岐に戻ったら景色とはお別れ。ここから先は樹林帯のみとなります。
少し下ると西沢三角点があります。

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ピークなのかも分からないところに三角点が埋まってました。

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赤土の樹林帯を下ります。

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標高2200m付近。
道は明瞭なものの倒木が多く、またいだり屈んだりしながら進みました。台風の影響なのか南アルプスらしさなのか。

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倒木帯を越えたら緩めの下りが続きます。

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苔平に到着。ここからは急坂の下り。

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小さな広場を通過。

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まだまだ急な下りが続きます。
加えて、崩落地のトラバース、ロープ場、滑りやすい土、根がはる急斜面など、集中が切れてくる頃に怪我しそうなポイントをいれてきます。

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そんなわけで稜線でも岩場でもないのに危険区域と書かれる聖岳さんでした。

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造林小屋跡に出たら気が遠くなるような下りは終了。

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最後に西沢を渡渉します。途中に仮橋方向と看板がありましたが頭が回らずにスルー。これが間違いでした。

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道の先には立派な手動ロープウェイがあります。
重量制限は150kg。川の中腹までは重力の助けもあって女性一人の力でもすいすい進む。しかし、中腹を越えると男性二人の力でもなかなか進まなくなるという仕様。

面白そう!と乗り込みましたが、川の上で仮橋の存在に気付いた時には本当に後悔しました。
体力的には本日の核心部。乗り込んだら後には引けないので極力仮橋の利用がお勧めです。

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何とか対岸について思わず座り込む。
標高は1096m。約2000mの下りの後、ロープウェイに止めを刺された感じでした。

3、西沢渡~便ヶ島~芝沢ゲート

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ここからはCTで160分の林道歩きになります。

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かつら沢橋を通過。

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落石防止ネットには既にかなりの石がたまっています。

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昔は遊歩道だったようですが、土砂が押し出された箇所が複数ありました。

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土砂のトラバース。ロープがあるけど手が届きません。設置された時よりも崩れたのかな…?

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トンネルを通って、

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軽く下って便ヶ島に到着です。

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便ヶ島森林公園は、聖光小屋(休業中) 、水洗トイレ、キャンプ場、炊事場、白線付きの駐車場と充実の施設。ですが、現在は車が入れなくなってしまったので人の気配は皆無です。
人がいないのに綺麗に保たれてるので、違和感があるというかソワソワする。

トイレは使用可能で綺麗です。炊事場は蛇口を捻れば水が出ますが飲用不可と表示がありました。そんなわけで聖平から下山の場合、実質水場がないので注意。

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早く温泉に入りたい。しかし、易老渡、そしてその先の芝沢ゲートまではまだまだ遠い。舗装路・砂利道になるので歩きやすくはなりますが、それでも長い林道歩きでした。


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光聖周回。登山口~稜線までは、水場もない中、樹林帯の急坂で上りも下りもひたすら辛い覚悟が必要なお山です。
しかし苦労した分、眺望を得られた時の景色は感動もの。また、樹林帯を抜ける度に違う景色が見られるのも魅力的なルートだなと思いました。
なんというか…いろんな意味で燃え付きました。