九州遠征登山第7弾は阿蘇山に行ってきました。
予定では高校修学旅行以来の中岳再訪を楽しみにしていたのですが、遠征2週間前に中岳が規制。それどころか「高岳も自粛」とあったので泣く泣く諦め、阿蘇五岳のうち2つ、烏帽子岳と杵島岳に登ることになりました。

烏帽子岳と杵島は草千里ヶ浜に隣接するお山で、観光客向けのハイキングコースです。行程的には登山と言っていいのか微妙なところですが、景色は言うことなしのすばらしさ。特に、見下ろす草千里、そして火口が織りなす景色は強く印象に残りました。
*九州遠征のまとめはこちら


1、アクセス

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拠点は草千里ヶ浜になります。駐車場は2つ。
①草千里展望駐車場:無料。道路沿いにあるちょっとしたスペースで10台程。
②草千里駐車場:草千里ヶ浜に隣接する巨大な有料駐車場。観光客向けの充実の設備。

2、烏帽子岳

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九州遠征登山もいよいよ最後。
今日は完全にハイキングコースですが、旅の〆なので登山装備で出発です。

と、出発しようとした瞬間、駐車場の係員のおじさんに呼び止められました。
「登山か?」と尋ねられ、「できれば中岳に登りたかったんですけどねぇ」と返す。
と、おじさん、山を眺めながら話します。「いいんじゃないか?烏帽子も杵島もここから眺めるとなかなか立派な山だしなぁ。ま、俺は中岳には何回か登ったけど、烏帽子・杵島は登ったことないけどな!」
…励ましに見せかけた煽り( ゚Д゚)‼?? 朝から突っ込みを入れてしまった。

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まぁ、そんなやりとりに元気をもらい、次こそ出発。まずは烏帽子岳を目指します。
草千里ヶ浜を横断するルートもありますが、草千里の火口淵を辿っていくことにしました。

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道路~杵島岳間は低木が茂ります。
足元には小さな小さなツツジ、ミヤマキリシマが咲いていました。

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草千里の中に広がる池は、火口に雨水がたまってできた池だそうです。

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近くには、火口ができた時の名残である駒立山。小さく登っている人が見えました。

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振り返ると駐車場がだいぶ遠くに見えます。右が先程の駒立山。
左の駐車場の奥に見えるのが、本日の二つ目の目的地、杵島山。

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途中、ロープのゲートがありました。
流石にこんなところで鹿よけということもないだろうし、牛・馬向け?

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烏帽子岳直下に近づくと悪路注意の看板があります。
気を引き締めていきますが…、

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足元はよく整備されてるし、藪こぎでもないし、どこが悪路なのかという感じでした。
あっという間に「烏帽子岳山頂手前」に到着。

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烏帽子岳の東側の山肌は荒々しい崩落地。
烏帽子岳は震災の影響でしばらく通行止めでしたが、2019年3月より通行可能になりました。
そんな状況なので、頂上まで続く道を歩きながら思わず感謝せずにはいられない。

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というわけで、百名山48座目、阿蘇山・烏帽子岳に登頂。
三角点と小さなスペースという控えめな山頂でした。

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阿蘇五岳は阿蘇カルデラの中心にある、つまり外輪山に囲まれたところにあります。
ここからは「立野火口瀬」という、外輪山の切れ目を眺めることができました。

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こちらは烏帽子岳から見下ろす草千里ヶ浜。
草千里は直径1km火口の中に400mの火口が生じた二重の火口。麓にいるときはただの広い草原という感じでしたが、上から見ると火口であるということに納得がいきます。

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烏帽子岳の尾根を挟んで草千里の反対側は荒涼した雰囲気の中岳・高岳。

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規制中の中岳火口からは噴煙が上がっています。
修学旅行の時バスガイドさんが「火口の中の水が、水色、緑色、紫、黄色と、日によっていろいろな色に見えるんですよ」と言ってたのをよく覚えてる。今は何色に見えるのだろうか。

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そんなことを考えながら下山。北山麓には火山観測局が設置されていました。

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山から下りたら、気持ちの良い草千里ヶ浜が広がります。
晴天ですが風が吹いて心地よく、初夏の爽やかさを堪能。
しかし、写真の通り、結構な頻度で牛馬の糞が落ちてることは忘れないように。

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駐車場に戻り烏帽子岳を振り返る。谷の感じが美しいなぁ。

…それにしても草千里の駐車場付近は、乗馬体験をする方、駆け回る家族連れ、お洒落女子たち、仲睦まじい老夫婦、謎のオカリナ吹きと、とにかく登山者肩身が狭いっ( ノД`)

3、杵島岳

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ということでいそいそと駐車場の端へ。お次は杵島岳。
歩行者用に舗装路が敷かれています。

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中岳火口との分岐。必死に諦めたのに未練が湧いてくるからやめてほしい

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しばらく歩いていくと登山口に出ました。杵島岳登山歩道。ここ大事です。

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いつ登山道になるのだろうと思ってましたが、傾斜が付いてきても一向に終わる気配のない舗装路。
まさか、歩道ってこういうことなのか…?

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そして現れるコンクリートの階段。まさかのまさかで山頂までオール舗装路でした。
この整備っぷりと比べたら、さっきの烏帽子岳が悪路となるわけだ…。

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しかし「整備されてる=楽」とは限らない。写真は杵島登頂後、登山道を撮ったところ。
ここをずっと階段で登るのである。下山には歩きやすい段差だが、上るには細かすぎる段差。
正直しんどい。

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炎天下の元、階段を登る人々。いつも思う。階段って誰が得するのだろうと。

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そんなわけで、愚痴がこぼれましたが、遠征最後のお山、杵島岳に登頂です。

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杵島岳の東側には、古御池火口群と奥に中岳火口。
火口が織りなす複雑な地形は思わず目を奪われます。これでこそ登った甲斐がある。

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杵島岳はゆるやかな草原の山頂でした。
せっかく来たので山頂の御鉢巡りをすることにしました。

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北側に来ると往生岳が見えます。もこもこしててかわいい。

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西側まで回ってくると、麓には目を引く「米塚」。

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タケイワタツノミコトがお米を積み上げ作ったお山で、貧しい人々に米を分け与えたから頂上が窪んでいるそう。登ってみたくなりますが、現在は登山禁止らしいです。

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立野火口瀬もよく見える。

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御鉢巡りの最後・南西側だけ、少々浸食が進んでいるので注意です。

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山頂に戻り、草千里と烏帽子岳を見下ろす。天気にも恵まれ、良い〆山行となりました。


***
烏帽子岳・杵島岳登山。今回の遠征で、計画通り中岳に登れたら登らなかったであろうお山。しかし、実際に登ってみて、見下ろす草千里、内側からながめる外輪山、中岳と古御池火口群と、ここでしか見られない景色がいっぱいで本当に登ってよかったと思いました。

GWも終盤だからか、草千里から登る遠征者が少ないのか、登山客がほぼおらず、今回の遠征では唯一おしゃべりをしなかった山行。しかし、これもまた一人旅の終わりとしてはよかったのかなと思います。 九州遠征シリーズ終わり!