九州遠征登山第4弾は祖母山。
渓谷や原生林を有する緑豊かなお山で、過度に観光地化されておらず登山らしい登山が味わえます。
コースは短時間のものから長時間のものまで複数整備されていますが、「九州の百名山巡りで一番大変な山」と言われたら一番長いコース(縦走除く)を選ぶべきだろうと、尾平から周回してきました。
<コースタイム>
6:51尾平登山口=07:05宮原分岐=09:10天狗岩屋=09:42天狗岩散策10:01=10:14天狗ノ分かれ=11:16祖母山11:46=11:57祖母山九合目小屋12:05=12:45宮原=14:20宮原分岐=14:31尾平登山口

1、アクセス

今回は尾平登山口から登ります。
駐車場は県道7合沿いに「もみじや駐車場」があり、緒形(大分)と高千穂峡(宮崎)の両県からアクセスできます。
今回は峠越えを避けて大分からアクセス。全て舗装路ですが道は狭めで所々すれ違いができない箇所がありました。

駐車料金は500円で封筒にナンバーを書いてお金を投函するシステム。
草地の駐車スペースはGWの朝6時半で半分ほど埋まっていました。
トイレは登山道を50mほど進んだところにあります。

2、川上渓谷

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山奥に存在する尾平の祖母山登山口。
ここから登ると頂上まで4時間ちょいと長丁場。そのせいか登山者は少なめ、ひっそりしています。

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駐車場の奥に進むとすぐに開けた場所にでました。
この場所からは青々とした森林の奥に祖母山系のギザギザとしたした稜線が横たわっているのを見ることができます。
今日は真ん中に見える尾根を登り、とんがった天狗岩へ。その後、右端の祖母山までに歩きます。

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森に入る前にはラストトイレ。東屋とトイレが合体した綺麗なトイレです。
貼り紙に「祖母登山は初めての方が大半です」とありましたが、祖母山のメイン客層は遠征登山者なんだろうか。

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森に入ると標高600mの標識でスタート。
祖母山頂は1756mなので、単純標高差でも1150mと先は長い。

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最初は緩やかな川沿いを歩きます。

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宮原コース入口の黄色い吊り橋が見えました。
黒金尾根コースは橋の下をくぐって直進です。

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ここで周回どっち回りが楽か問題。
時間と距離的には宮原コースを上がった方が楽そうですが、黒金尾根は渡渉と鎖場というリスクがある。前二日間が雨で今日も小雨なので、極力リスクは減らした方がいいだろうと黒金尾根を登ることにしました。

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しばらく進んで、黒い吊り橋が黒金尾根コースの入口。
川底が砂じゃなくて一枚岩でした。ナメが見れると聞いてたけどここなのかな?

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川上渓谷は新緑と流れがいい感じでした。

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吊り橋の次は岩の上に鉄橋。凄いところに掛けてあるなぁ…。

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その後、何度か渡渉。思ったより雨の影響もないなぁと思っていたら、標高700m直前で立ちはだかる最後の渡渉箇所。
増水で飛び石が水没し、どう歩いても登山靴より水位が高い。
ここより上は飛び石が皆無、下は巨石に阻まれてとてもじゃないけど渡れない。
しばらく悩んで…

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結局こうなりました。

約1年ぶりの裸足での渡渉。流れは穏やか、水温も耐えられない程ではないので、特に問題はありません。流石に沢から出た直後はジンジン痛みましたが、激痛で叫びながら渡渉したいつぞやと比べたら可愛いものです。

3、黒金尾根を登る

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渡渉を終えて靴を履いたら、いよいよ尾根に取り付きます。ここから急坂開始。

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初っぱなからロープ場があります。

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標高800m。黒金八景 No.2川上渓谷展望所。

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木々の間に滝が見えました。

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急な登りが続きます。
標高100m毎に看板がありますが却って辛い気がする。お花が唯一の癒し。

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樹林滞の中、登れど登れど人の気配はありません。
ふと、祖母山には熊がいるんじゃないかと言われてることを思い出して怖くなってきた。

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標高をあげるにつれ霧ががってきました。

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標高1200mは黒金八景No.3栂原生林。
栂よりも地面を覆うスズ竹が目を引きます。夏は軽く藪こぎだろうなぁ。

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視線を上げればアケボノツツジ。

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さらに登っていくと天狗の水場がありました。

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こちらは天狗の岩屋。

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水場まで徒歩数分の優良物件だなぁと、下らないことを考えながら登っていると標高1500m。

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あと少しかと思ったら、ここにきて岩場の登りです。
一歩一歩足をあげるのが微妙につらい。

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足元にはワラビが生えてました。白いのは蜘蛛の巣ではなく綿毛。

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稜線が近づくと、左手に天狗岩が見えます。
どこが天狗なんだろうと思ったけど、よそ様のブログを見てたら「天狗岩のポーズ」と上を向いて口を開けてました。なるほ…、いや、天を仰ぐ天狗にしては鼻が低すぎではなかろうか。

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せっかくなので天狗岩へ寄道することに。

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天狗岩への取りつきはデンジャー。

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トラバース部分は、霧がかって底まで見えないけど完全に崖でした。

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天狗岩を見学したら古祖母-祖母の分岐に戻り、次こそ祖母山を目指します。

4、稜線歩きと登頂

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ここから稜線歩き。案の定ガスガスの行く先。

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地味に長いスズ竹ロードを進みます。

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途中、鹿の骨が落ちてました。

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祖母山は頂上に近づくに連れて岩が多くなってきます。
まずは軽く準備運動、はしごからの岩登り。ここを超えたら標高1700m。

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そして核心部に入ります。岩場のトラバースをして、はしご。

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続いて、ロープ→はしご→ロープのコンボ。
分かりづらいですが、真ん中のはしごは厚み数センチのペラッペラな金属なので凄くしなります。

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最後に一枚岩のよじ登り&トラバース。

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核心部を越えればすぐそこが祖母山山頂です。
最後の最後に違った一面を見せてくれるコースでした。

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令和最初の登頂。
しばらくすると霧が晴れ、雲海の奥にどこかの山の稜線が見えました。
ここ2日間、白一色の景色しかみてないのでこの景色でも感動。
しばらく雲海を眺めたら、黒金尾根の静けさが嘘のように、多くの人で賑わう山頂で昼食としました。

5、宮原コースで下山

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帰りは宮原コースから下ります。

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少し降りると祖母山九号目小屋。

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コタツもあって快適そうな山小屋です。

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それにしても山小屋のこの案内、大雑把すぎではないだろうか。

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こちらのコースにもアケボノツツジが咲いてました。

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細尾根になったら、宮原コースの核心部である馬の背と呼ばれるトラバース。

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あっという間に終了。尾根にはアケボノツツジが散っていました。

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後はひたすら下るのみ。
スズ竹が覆ってますが、道が広いので藪漕ぎにはならなそう。

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標高1000mまで降りてくると、霧も抜け、緑が目立つようになってきました。

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長い単調な下りが続くので「すべすべしててセクシーな木だなぁ」とか、くだらないことばかり頭に浮かぶ。

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標高700m。雨宿りできそう。

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最後に渡渉があります。こちらは飛び石が豊富で増水の影響も受けなさそうでした。

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見覚えのある黄色の吊り橋を渡ったらゴールです。

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川上渓谷の流れが迎えてくれました。

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祖母山登山。
黒金山尾根コースは長いですが、渓谷や原生林、藪、岩と、標高をあげる毎にいろいろな景色を見せてくれる良い道でした。展望は100点ではないけど、祖母山の自然の豊かさに触れられ、印象深い山行となりました。