鈴鹿の藤原岳に春探しに行ってきました。
八合目。
冬季登山道(直登)は閉鎖されてたので素直に夏道に従ってつづら折りで登っていきます。
単独だからか、ホワイトデーにホワイトマウンテンとか下らないことばかり思い浮かぶ。
展望の開けた九合目。この辺から福寿草が見えるはずですが…
地面はこの通り。
この日は福寿草目当ての登山者も多かったのですが「雪の下でまいりましたね~」
雪に加えて風も出てきたので藤原山荘で早めの昼食をいただくことにしました。
藤原山荘は避難小屋ですが、広い内部は明るく綺麗でした。室温は4度。
鈴鹿セブンマウンテンの中でも有名な藤原岳で、まさかの一番乗り&独占の登頂になりました。
ここからは稜線伝いに孫田尾根コースへ。
孫田尾根の知識としては①元バリルート、②山頂直下と丸山直下が急、③どろどろの3点。
表道とはわけが違うので気を引き締めて出発です。
カレンフェルトでしょうか。雪の下に様々な方向を向いた岩が隠れてて歩きにくい。
そしてここが噂の山頂直下の急斜面。
一度稜線を降りてトラバース道になるのですが、雪の下は黒くてボロボロ崩れる土質。足を置くと雪ごと土の上を滑り落ちます。
登山道を逸れてるんじゃないかと思うけどリボンはあるんだよなぁ…。
分岐点に到着。
破線の治田峠コースは何も書いてないのに、実線の孫田コースには「難路」の文字。
ここまで2回、滑って尻もちをついているのでこの先が不安です…。
そして、多志田山を通過し、頂上付近の福寿草の群生地を見落としたことを確信。
ちょっと凹むけど、この雪だとしょうがない。木を取り直して節分草にかけよう。
ネットで見かけるハートのねじねじもすっかり雪をかぶってました。
相変わらず、足元が滑るので気が抜けない下りが続きます。
登山道に岩がゴロゴロし始めたと思ったら草木に到着。
名前の通り、草と木がにぎやかな感じのピークでした。
天気は回復し、雪が解けてきて地面はドロドロのヌルヌルへ。
木々に積雪した雪は、魚の骨みたいな残り方をしていました。
途中藤原岳の痛々しい異様な姿を眺めつつ、
茶色のトレースに沿ってトラバースしていきます。
ちょうど、登山道脇の雪も融けてきたので、足元を凝視しながら歩いていきます。
さっそくミスミソウを発見。
そして今回のお目当て、セツブンソウ!ああ、可憐でかわいい。
そんな中、ふと岩陰に目を引く黄色。
まさかの福寿草でした。諦めてただけに感動!
ヤマネコノメソウ。
カテンソウ。
小さな春にテンションがあがりつつ、丸山に到着。
山頂の岩の囲いの中には…
やっぱりセツブンソウ。
だけど丸山はセツブンソウの群生地。
囲い以外もあらゆる場所にセツブンソウが咲いてました。
中には派手な子も。
そして一輪だけフクジュソウ。こちらはまだつぼみでした。
さて、花を堪能したら噂の丸山直下の急斜面です。
ここはとにかく酷かった。雪解け水を含んで特にねちょねちょです。
急な箇所は足を慎重に置いても止まれないので、ストックでバランスを取りつつ両足で滑るしかありません。まさかスキーをする羽目になるとは思わなかった。
平らなゾーンになっても相変わらずドロドロです。
ドロドロの中にタチツボスミレ。
やっと踏み固められた登山道になったと思うと、次は低木が目を楽しませてくれます。
こちらはシキミ(樒)
アセビ(馬酔木)
コショウノキ(胡椒の木)面白い名前の花です。
そして足元にはひっそりヒラハノアマナ。
忘れたころにドロドロが出てきたりしますが、最後は明るい尾根道です。
麓の近くはヤブツバキが見ごろ。
14時前。南部第二配水池に降りてきました。
ここまで車で上がれるようで、8台ほどの車が駐車されてました。
足元はこんな感じ。田植えをした後かな…?
新町からバスに乗りたかったのですが、とてもじゃないけど無理だ。
ということで、用水路を探して靴を洗い、レインウェアは濯いでザックへ。
綺麗になったところで、バスに拾ってもらいました。
伊勢治田駅は暖房付きの待合室があるので乗り遅れても安心。
ワンマン運転のローカル電車にのって西藤原駅へ。後は駐車場まで歩いて終了です。
**
藤原岳縦走。表道と孫田尾根は雰囲気が全く違って楽しい縦走でした。
季節外れの雪にあいつつも、たくさんの種類の花が見れて良かったです。
セブンマウンテンの1つで、花の百名山である藤原岳。この時期の一押しは節分草と福寿草です。
上りはポピュラーな表道、下りは花の尾根である孫田尾根を利用し縦走してきました。
<コースタイム>8:05藤原岳登山口=9:17八合目=10:00藤原山荘10:20=10:35藤原岳=12:00草木=12:42丸山13:00=13:50孫田尾根登山口
1、今回のルートとアクセス
今回は春探しということで、花の孫田尾根の利用は確定事項。地図を見てると電車を使うことで縦走が出来そうなので、表道~孫田尾根を縦走することにしました。
アクセスは以下の通りです。
- 大貝戸登山口の駐車場に車を置いて出発
- 孫田尾根から下山
- 福祉バス(*)で新町バス停より伊勢治田駅へ。バスが無い場合は歩き。
- 電車で伊勢治田駅から西藤原駅へ(200円)
- 歩いて大貝戸登山口へ。
(*)平日のみの無料バス。普通車なので汚れた格好は厳しいかも…
このルート、表道は安心安全ですが、孫田尾根は元・バリルート。
急斜面かつヌルヌルの粘土質系の悪路なので汚れる覚悟が必要です。
急斜面かつヌルヌルの粘土質系の悪路なので汚れる覚悟が必要です。
設備としては、トイレ、靴洗い場、屋内休憩所、ポスト完備の恵まれた駐車場です。
雨が弱まるのを待ちましたが、無理そうなのでレインウェアを身につけて出発。
流石メジャールート。細い場所にはガードレールまである整備っぷりです。
苔生す杉林の三合目。
明るい四合目。短いながらに景色の変化に富んだルートだなぁ。
雨が弱まるのを待ちましたが、無理そうなのでレインウェアを身につけて出発。
流石メジャールート。細い場所にはガードレールまである整備っぷりです。
苔生す杉林の三合目。
明るい四合目。短いながらに景色の変化に富んだルートだなぁ。
八合目。
冬季登山道(直登)は閉鎖されてたので素直に夏道に従ってつづら折りで登っていきます。
単独だからか、ホワイトデーにホワイトマウンテンとか下らないことばかり思い浮かぶ。
展望の開けた九合目。この辺から福寿草が見えるはずですが…
地面はこの通り。
この日は福寿草目当ての登山者も多かったのですが「雪の下でまいりましたね~」
雪に加えて風も出てきたので藤原山荘で早めの昼食をいただくことにしました。
藤原山荘は避難小屋ですが、広い内部は明るく綺麗でした。室温は4度。
ご飯を食べたら目の前にそびえる藤原岳へ。
ここからはノートレースなので適当に登っていきます。
それにしても春探しに来たはずが完全に冬季登山…。
ここからはノートレースなので適当に登っていきます。
それにしても春探しに来たはずが完全に冬季登山…。
鈴鹿セブンマウンテンの中でも有名な藤原岳で、まさかの一番乗り&独占の登頂になりました。
3、雪の孫田尾根(~丸山)
ここからは稜線伝いに孫田尾根コースへ。
孫田尾根の知識としては①元バリルート、②山頂直下と丸山直下が急、③どろどろの3点。
表道とはわけが違うので気を引き締めて出発です。
カレンフェルトでしょうか。雪の下に様々な方向を向いた岩が隠れてて歩きにくい。
そしてここが噂の山頂直下の急斜面。
一度稜線を降りてトラバース道になるのですが、雪の下は黒くてボロボロ崩れる土質。足を置くと雪ごと土の上を滑り落ちます。
登山道を逸れてるんじゃないかと思うけどリボンはあるんだよなぁ…。
分岐点に到着。
破線の治田峠コースは何も書いてないのに、実線の孫田コースには「難路」の文字。
ここまで2回、滑って尻もちをついているのでこの先が不安です…。
そして、多志田山を通過し、頂上付近の福寿草の群生地を見落としたことを確信。
ちょっと凹むけど、この雪だとしょうがない。木を取り直して節分草にかけよう。
ネットで見かけるハートのねじねじもすっかり雪をかぶってました。
相変わらず、足元が滑るので気が抜けない下りが続きます。
登山道に岩がゴロゴロし始めたと思ったら草木に到着。
名前の通り、草と木がにぎやかな感じのピークでした。
天気は回復し、雪が解けてきて地面はドロドロのヌルヌルへ。
木々に積雪した雪は、魚の骨みたいな残り方をしていました。
途中藤原岳の痛々しい異様な姿を眺めつつ、
茶色のトレースに沿ってトラバースしていきます。
4、花の孫田尾根(丸山~)
さて、いよいよ花の丸山が近づいてきました。ちょうど、登山道脇の雪も融けてきたので、足元を凝視しながら歩いていきます。
さっそくミスミソウを発見。
そして今回のお目当て、セツブンソウ!ああ、可憐でかわいい。
そんな中、ふと岩陰に目を引く黄色。
まさかの福寿草でした。諦めてただけに感動!
ヤマネコノメソウ。
カテンソウ。
小さな春にテンションがあがりつつ、丸山に到着。
山頂の岩の囲いの中には…
やっぱりセツブンソウ。
だけど丸山はセツブンソウの群生地。
囲い以外もあらゆる場所にセツブンソウが咲いてました。
中には派手な子も。
そして一輪だけフクジュソウ。こちらはまだつぼみでした。
さて、花を堪能したら噂の丸山直下の急斜面です。
ここはとにかく酷かった。雪解け水を含んで特にねちょねちょです。
急な箇所は足を慎重に置いても止まれないので、ストックでバランスを取りつつ両足で滑るしかありません。まさかスキーをする羽目になるとは思わなかった。
平らなゾーンになっても相変わらずドロドロです。
ドロドロの中にタチツボスミレ。
やっと踏み固められた登山道になったと思うと、次は低木が目を楽しませてくれます。
こちらはシキミ(樒)
アセビ(馬酔木)
コショウノキ(胡椒の木)面白い名前の花です。
そして足元にはひっそりヒラハノアマナ。
忘れたころにドロドロが出てきたりしますが、最後は明るい尾根道です。
麓の近くはヤブツバキが見ごろ。
14時前。南部第二配水池に降りてきました。
ここまで車で上がれるようで、8台ほどの車が駐車されてました。
足元はこんな感じ。田植えをした後かな…?
新町からバスに乗りたかったのですが、とてもじゃないけど無理だ。
ということで、用水路を探して靴を洗い、レインウェアは濯いでザックへ。
綺麗になったところで、バスに拾ってもらいました。
伊勢治田駅は暖房付きの待合室があるので乗り遅れても安心。
ワンマン運転のローカル電車にのって西藤原駅へ。後は駐車場まで歩いて終了です。
**
藤原岳縦走。表道と孫田尾根は雰囲気が全く違って楽しい縦走でした。
季節外れの雪にあいつつも、たくさんの種類の花が見れて良かったです。