3日目前半、三俣山荘~鷲羽岳~水晶岳~雲ノ平山荘までの記録です。
1日目、折立~薬師岳~薬師峠キャンプ場はこちら
2日目、薬師峠キャンプ場~黒部五郎岳~三俣山荘はこちら
3日目後半と4日目、雲ノ平山荘~薬師沢小屋~折立はこちら
縦走3日目。いよいよ今日は北アの最深部をめぐります。

DSC00848
今日も元気に3時から朝食を作り、4時には三俣山荘を出発。
天気は小雨&風。レインウェアを上だけ羽織って登り始めます。

DSC00849
昨日見た印象と違って緩やかな登り。
暫く登り夜も明けた頃、つづら折りの折り返す間隔が短くなってきました。
もうすぐ頂上かな?と思うと…

DSC00850
ギザギザした偽ピークが次々と姿を現しました。
まぁ、登りやすい道なのでいいんだけどね!

DSC00851
鷲羽池も今日はガスの中に沈んでいます。

しかし、こんなにガスで展望も絶望的なのに私の気分はうきうきだった。
なぜならずっと焦がれてた山に遂に登ることができるから…!

DSC00855
というわけで百名山39座目、鷲羽岳!
鷲も鷹も似たようなもんでしょということでオスプレイのザックカバーとパシャリ。

DSC00853
山頂には三角点の他、何て書いてあるか5秒ぐらい悩んだ標識。
鷲羽鷲羽…登れて本当にうれしい。鷲羽岳ありがとう!

2、雨風吹く水晶小屋への稜線

DSC00857
さぁ、ここからは裏銀座の一部を成す稜線を歩きます。
鷲羽・ワリモ間は、荒天時は別ルート推奨と言われるぐらい、西からの風が吹きやすい道。
この時も、荒天まではいかないものの、小雨混じりの風が休みなく吹き続ける風の稜線でした。
一日目の雨は蒸し暑かったけど、今日の雨は寒い…。

DSC00858
板状の不思議な岩がごろごろした辺りがワリモ岳(割物岳)。
山頂標識が一番高い所ではなく、巻き道に立ってるのはワリモさん的にはいいんだろうか。

DSC00859
ワリモ付近はちょいと細めのトラバース。
補助ロープが出てる箇所もありますが、よっぽど風が吹いてない限りは普通に歩ける感じ。

DSC00860
昨日までは緑が多い稜線だったので、土むき出しのここの稜線は荒廃した雰囲気を感じます。
天気と寒さのせいかもしれませんが。

DSC00861
ワリモ北分岐に到着。
今日は雲ノ平がゴールなので、水晶岳はここからピストンすることになります。

DSC00862
暫くゆるりと登り続けると「あ!あと10分だって!」

DSC00863
しかし、その10分が意外と辛い辛いなのであった。
3時間の登りとか標高差1000mとか平気で登るのに、後10分とか後100mとか、近づくとやたら辛い現象はなんなんでしょうね。

DSC00865
水晶小屋に到着した時はゴールした気分でした。
雨風ですっかり体も冷え、地上は猛暑で苦しんでるのに私は寒さに凍えている…。

そして、ザックをデポして水晶岳に登頂しようと思った途端、突然の豪雨が。
思わず小屋に避難。雨宿りを黙認してくださったスタッフさんに感謝です。

そんな水晶小屋、トイレは水洗でとてもきれいでした。
そして、水晶小屋といったらセンスが独特なTシャツや、ハナベンケイを描いた鮮やかな手拭いが有名です。しかもどちらも水晶価格☆【参考:Tシャツ4500円、手拭い1500円】

自分はここのTシャツを一目見た時から、水晶に来たら絶対買わねばと思ってたので、たとえ水晶価格だろうと購入です。

CollageMaker_20180826_100554884~2
山小屋の方曰く、前はシンプル、後はホシガラス(鷲ではない)とハイマツ

いやいや、前は攻めてるでしょ!
なんとも言えないフォントでど真ん中に縦書き、しかも、なんとも言えない大きさと字間が合わさって、一度見たら忘れないダサさインパクトをもたらしています。山以外では絶対着れない。だがそれがいい(笑)

そんな水晶Tシャツ。見ると思わずニヤっとしてしまうのか、これを着てたら色んな人に声をかけられましたw

3、北ア最深部、水晶岳

話が逸れましたが、水晶小屋で雨宿り中の一行。
もう雨は止みそうにないし行く!と腹をくくって出発です。
いきなり岩稜かと思ったら、まずは草が生えた広い稜線を緩やかなアップダウン。

DSC_0035
次第に岩でできたギザギザした稜線になってきました。
道は幅のあるトラバース道なので安心です。

DSC_0025
鉄の梯子があってちょっと派手な感じのとこ。

DSC_0026
雨の中、いよいよ山頂が見えてきました。
山頂直下は岩が重なりあったガレ場になってます。
一部、トラバースや岩場の上り下りにバランスの補助として手をついたほうが安全なところがあります。しかし、一枚岩や岩壁を一歩一歩確認しながら歩くような箇所はなく、雨でも大丈夫。

DSC_0034
そしてついに夢にまでみた、北アルプスで一番遠い山、水晶岳に立ちました。
キリよく百名山40座目!登る前は泣くかと思ったけど、無性に嬉しくて清清しくて、むしろにっこにこでした。

DSC_0037
水晶岳のお地蔵様、無事に登れました。ありがとうこざいます。
水晶岳は別命黒岳というぐらい、特徴的な見た目をしてるそうです。またいつか、その姿を眺めに晴天の時に来ます。

4、日本最後の秘境、雲ノ平へ

DSC00866
夢の鷲羽水晶を訪れることができ、登頂の余韻に浸りながらワリモ北分岐に戻りました。
ここからは祖父岳経由で雲ノ平に抜けます。

DSC00867
岩がごろごろの景色が広がったと思えば、

DSC00868
お花畑を歩いたり。

DSC00871
そんなこんなでこの旅最後のピーク、祖父岳山頂です。

DSC00873
頂上は広く、ガスのなか浮かび上がるケルン群が廃墟感を醸し出してました。

DSC00874
祖父岳からは赤土混じりのザレ場です。
今日のルートはころころ景色が変わるなぁ。

DSC00875
木道が出てくると雲ノ平は目と鼻の先。
次第に草やハイマツも繁ってきて、ゆるーとアップダウンを繰り返します。

DSC_0039
すると、突然、端が見えないほどの平原が広がり、雲ノ平に到着しました。

DSC_0038
木道をぽこぽこ鳴らしながら歩き続けると、まるっとしたシルエットの雲ノ平山荘が浮かび上がります。

流石日本最後の秘境。どこまでも広がる広大な平原、どこまでも続く木道、2階建てのファンシーな山小屋と、自分が山奥にいることを忘れて、どこか夢でも見てるようなふわふわした感じ。
ここに快晴かつ花のピークという要素が加わったらどうなってしまうんだ…!

DSC00876
そんなこんなで、宿泊予定の雲ノ平山荘に到着です。
雨だからか混雑しており布団1枚に二人。
食堂ではカレーを作ってるようでいい香りが漂っていました。

さて、この時私は悩んでいた。
雨の中、食べてる側から雨水が混入する雑炊でお腹を満たしながら悩んでいた。

テン場がある場所ということで、本日のゴールをここにしていた。
だけど、どうせ小屋泊するならもう一つ先の山小屋に降りて明日を楽にすべきじゃないか。
登ってきた人によると薬師沢~雲ノ平間は、エグい登りだったらしい。辛いことは今日のうちに終わらせたい。
でも薬師沢小屋に泊まるつもりはなかったので、どんな小屋かよく分かんない。どのくらい混雑する小屋なんだろう…。

……

……

まあ、なんとかなるか!行こう!
そんな訳でテン泊組の仲間には悪いですが先に進ませて頂きました。