今年の夏のメインイベント三泊四日折立周回縦走。
折立から入り、薬師岳、黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳と北アの名だたる百名山をめぐり、日本最後の秘境である雲ノ平を尋ね、折立に帰ってくるという北ア最深部を縦走する贅沢プランです。
お盆ということで案の定、天気にはなかなか恵まれませんでしたが、登頂できた喜び、他の登山客との交流など、思い出深い4日間になりました。

この記事は1日目(折立~薬師岳)になります。
2日目、薬師峠キャンプ場~黒部五郎岳~三俣山荘はこちら
3日目前半、三俣山荘~鷲羽岳~水晶岳~雲ノ平山荘まではこちら
3日目後半と4日目、雲ノ平山荘~薬師沢小屋~折立はこちら
<コースタイム>
●1日目(ツェルト泊)7:27薬師岳登山口=11:31太郎平小屋12:07=12:30薬師峠キャンプ場13:20=15:33薬師岳=17:00薬師峠キャンプ場
●2日目(小屋泊)※雨天のため
4:40薬師峠キャンプ場=5:15太郎山=6:50北ノ俣岳=10:22黒部五郎岳=12:50黒部五郎小屋13:25=16:00三俣山荘
●3日目(小屋泊)※雨天のため。時間に余裕があったため薬師沢(テン場なし)まで下山。
4:16三俣山荘=5:30鷲羽岳=6:27ワリモ北分岐=7:10水晶小屋(雨宿り)=8:17水晶岳=8:54水晶小屋=10:20祖父岳=12:00雲ノ平山荘12:28=15:14薬師沢小屋
●4日目
7:00薬師沢小屋=9:19太郎平小屋9:50=12:37薬師岳登山口

1,旅の始まり。有峰林道から折立へ

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1年前からずっと憧れていた(執着していた?)鷲羽・水晶登山。
今年の夏に行ける見込みも出てきて、嬉しくて嬉しくて無謀にもテン泊しちゃいたくなりました。
しかし、経験のある最大の重さといえば、ヤドカリテントか避難小屋の1泊。
4日分の食料の重さを考えると自分には無理だろうということで、雨天時は小屋と割り切ってツェルト泊することにしました。
それでも荷物を詰めると重くて重くて、どうなることやら…。

金曜日深夜、有峰林道の富山側のゲートに向けて出発です。
有峰林道は6時~20時までしか通行できないので、ゲート前に並んで車中泊することになります。
水洗トイレはゲート横。駐車場は登山口に近いところから早い者じゅん。つまり戦いです。
2018年の山の日(連休初日)、お盆の天気予報は悪めという条件で、1時半着で20番目、登山口近くの第一臨時駐車場に停められました。幸先いい感じです。

2,雨の中、太郎平小屋までの長い登り

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いよいよ縦走の始まり、折立登山口に来ました。水洗トイレと自販機があります。
登山届はCTで5時間も登ったところにある太郎平で出してくださいということ。
少なくとも最初の5時間は事故を起こさず登らないといけないというやつですね。
今日は薬師岳を登る関係で、CT、標高差共に長丁場ですが気合いを入れて出発です。

太郎坂は初っ端から急坂が始まります。
段差は少ないものの、木の根が多かったり、泥道だったり、滑りやすい登り。
途中で、追い打ちをかけるように雨が強まりレインウェアを着ましたが、樹林帯で風もなく、急坂で体温もあがり、とにかく蒸して、脱いだ時には衣服がしっとり…まだ初日なのに…。

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樹林帯を歩くこと2時間弱、三角点ベンチに到着しました。初めての休憩スポットです。

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樹林帯を抜けると、謎の棒が。トーテムポール?

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草原には秋の気配。

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そんな中、すっとガスが晴れ、青空が見え始めました。
初っ端から雨に降られ、今日は修行登山かと思ったのでこれは嬉しい!

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途中からは、遊歩道のようにとても丁寧に整備された道になりました。
こんな登山者しか来ないような所に、観光地のような道というアンバランスさがちょっと面白い。

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大好きなチングルマに励まされてもう一息!

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木道が出てきたらゴールは近いです。

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太郎平小屋に到着。
疲れたと言っているのにペースを上げる鬼将軍から昼食の許可をいただいたので、速攻でザックを下ろしてラーメンを作りました。

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水場は小屋横にあり、沢の水使用です。

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そして外トイレはきれいなバイオトイレ。踏んで流すタイプ。

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太郎平は今回歩く山が全部見える絶景スポットになってました。
広大な景色なのに麓はなく、もちろん市街地等の人工物も見えず、ただただ山が広がる景色に北アルプスの奥地に入るのだと疲れも忘れてわくわくです。

3,どっしりと構える薬師岳へ

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雨が降ってたら太郎平小屋に泊まる予定でしたが、午後はもちそうなので薬師峠キャンプ場に向かいます。

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ガスが晴れてきて黒部五郎岳と雲ノ平が見えました。
小屋からは20分程でキャンプ場に到着。受付と設営を済ませます。
最悪薬師岳は最終日に回してもいいのですが、午後から天気は好転傾向、最終日は何だかんだ歩けないだろうと、予定通り登ることにしました。

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沢沿いの石をごろごろしたところを上ります。

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ガレ場。

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振り替えると太郎平小屋が見えました。

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薬師平に出ると登りも一旦休憩です。
太郎平、薬師平、雲ノ平、双六と、この辺は平な場所がいっぱいあって不思議。

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草原が広がる奥には黒部五郎岳が見えました。

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ケルンとチングルマ。

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そして薬師平を超えると目の前に聳える薬師岳の東南稜。
岩混じりの道を一歩一歩登ります。

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後ろに見えるのは水晶岳でしょうか?

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CTを巻きつつ薬師岳山荘に到着。荷物が軽いと言えどそろそろしんどい。
CCレモンを購入します。山で飲む炭酸って最高!

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顔を上げれば真っ白な頂。
うっう、果てしない…。

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トウヤクリンドウを見て現実逃避したのち、覚悟を決めて出発です。
ガレ場かと思いきや、歩く道はしっかり土が露出していて歩きやすかったです。

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さぁ、登りきったぞー!と思ったら偽ピーク。
下から見えた建物は祠じゃなく避難小屋だったのね…。

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東側に3つの巨大カールをもつ薬師岳。
南陵カールと中央カールが綺麗な稜線を描いていました。
綺麗だしここが薬師沢でいいんじゃない……?

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鬼将軍に愚痴をこぼしつつ、薬師岳までもうひとがんばりです。

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白い稜線を辿りついに一座目、薬師岳登頂!百名山37座目。

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祠の中には薬師如来様がいました。
そして、祠の裏に回ると…

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北薬師岳と金作谷カールが、緑と岩で綺麗な模様を織り成しておりました。
これには感動。やっぱここが薬師岳だ!

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一日目から長時間山行になってしまいましたが登ってよかった。
ありがとう薬師岳。

4,薬師峠キャンプ場でツェルト泊

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薬師岳から戻ってくるとキャンプ場は大繁盛。ちょうど夕飯時でした。

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さっそく山めしに取りかかります。
今回はアルファ米を炊いてみました。美味しい!

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トイレはキャンプ場の近く。ポンプ式のバイオトイレで綺麗です。

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水場は、沢水利用でかなり勢いが強く水量もばっちり。

夕食を食べたら、飲みもせず即就寝。
夜パラパラと小雨が降りましたが、雨漏りも結露も大したことなく、ツェルト泊普通に快適でした。

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ただ、流石に中で炊事をすると結露で死ぬので、火器利用は外がおすすめです。
朝御飯はホットグラノーラと、どうしても飲みたくなったので味噌汁。我ながら酷い組合せ。
何でも牛乳を併せる給食を思い出します。

2時半にはそこかしこでバーナーの音がし、4時には半数以上が出発と朝が早い皆様。
自分も撤収を済ませ、4時半過ぎ、テン場を出発です。