北アルプスに属し、岐阜県最高峰である笠ヶ岳(2898m)に登ってきました。
笠ヶ岳はどこからみても均衡のとれた優美な姿を誇るだけでなく、穂高・槍の稜線、裏銀座の山々を一望できと、展望にも恵まれた山です。

今回は小屋泊まりということで笠新道から登り、帰りは抜戸岳、弓折岳、鏡平を辿り小池新道を下るという周回コースで歩いてきました。
(二日目はこちら

<コースタイム>
●1日目
5:30鍋平園地駐車場=6:00新穂高センター=7:08笠新道登山口=11:30杓子平12:00=13:30笠新道分岐14:00=15:28笠ヶ岳山荘16:10=16:32笠ヶ岳18:00=18:20笠ヶ岳山荘
●二日目
3:40笠ヶ岳山荘=4:05笠ヶ岳4:50=5:10笠ヶ岳山荘6:30=7:32抜戸岳=8:45秩父平=11:01弓折岳=12:00鏡平山荘13:10=15:39笠新道登山口=17:12新穂高センター

新穂高温泉から笠新道へ

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海の日だろうと山に行く。
連休があれば山に行こうとするのは、山中毒あるあるだと思います。
その証拠に、土曜深夜に新穂高温泉駐車場に行ってみると案の定満車。新穂高ロープウェイ近くの鍋平駐車場も満車で路駐せざるを得ない状況でした。恐るべし晴天の三連休…。

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鍋平駐車場には水洗トイレ完備。しかも笠ヶ岳が見えます。
あそこまではCTで林道1時間、登り6時間ちょい、稜線1時間と合計8時間の道のり。
一つの頂を踏むのに 8時間かかるという笠ヶ岳の遠さ、そして6時間登り続けると言う笠新道に恐れを抱きつつ出発です。

ちなみに今回は鍋平園地駐車場がスタート地点になってしまったので、新穂高温泉まで車道歩き+登山道下りで30分コースタイム追加です。(帰りは40分の登り)

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泥濘の登山道を下ると、硫黄香る新穂高温泉に到着。
本日ラストトイレである新穂高ビジターセンターのトイレは最高レベルで綺麗でした。

まずは笠新道登山口までは1時間の林道歩きです。
しかも土でなく舗装路だったり砂利だったりするので疲れます…。

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途中に「ようこそ」の文字。歓迎されてるというよりホラーじみて感じる…。

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おまけにこの看板!
同行者によると去年からあるらしい。直す気はないんだろうか…。

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笠新道入口に到着。
入口にある水場でのどを潤し、いよいよ北ア屈指の急登やらに挑戦です!

キツイと噂の笠新道を登る

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いよいよ開幕、vs笠ヶ岳戦。
まずは樹林帯。思ったほど急でなく、だらだら登りが続きます。
岩でステップが細かく丁寧に作られており、意外と登りやすいです。

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たびたび標高を教えてくれるのですが、「あと1000m…今から大倉尾根かぁ…」とテンションが下がるので極力見ないことにしました。

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まれに展望が開けたりトラーバース道になったりしますが、まだまだ稼がねばならぬ標高はたくさん残っています。

この日の岐阜は39度越えの猛暑日。いくら山の上でも暑い!
雪どけ水でも流れてるのか、時々岩の隙間から涼しい風が漏れているのが、せめてもの癒しでした。

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やっと2100m。「槍、穂高の眺めが一望できます。」

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う~ん、槍がどうやっても見えない…(笑)

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開けた場所に出たと思うと、青空に向かってお花畑が広がっていました。

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キヌガサソウ

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ニッコウキスゲ

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チングルマ

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コバイケソウ。今年の北アはコバイケソウの当たり年らしい。
他にもたくさんの花が咲き乱れておりました。

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お花畑を登りきり、笠新道入ってはじめて名前が付いたポイント、杓子平。

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ここに来て笠ヶ岳への稜線が正面にどーんと構えてるのを見ると感動するばかりでした。

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笠ヶ岳がかっこよすぎる。右に小笠と山荘も目視できます。

山と高原地図によるとここまで4時間20分、登りは残り2時間。
もう楽勝だねぇーと右に視線を移すと…

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うわぁ、下ってる…すごく上ってる…

猛暑の今日、ここからが本当の試練の始まりだった。稜線に向けて直登です。
相変わらずステップはすごくいい感じですが、ここから日陰皆無、登り一本勝負。

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「あの見えてる岩まで登れば終わりだよ」とすれ違った人が言ってましたが、岩まで登ったのに遥か上に登山者がいるんですが…

残酷な優しさ!!

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今日一の運動量に加え、日光に焼かれて体温が上がりまくりです。
ふと横を見ると笠の稜線を歩く登山客。もう登りは嫌だ。あそこを歩きたい…。
必死になって先程の登山客が消えた場所まで上がると…

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あああああ゛…!!

というわけで、笠新道の最後の登りは偽ピークが二度ほどあるので気を付けましょう。

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やっと稜線に上がりきりました。槍穂高さんこんにちは。

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息を整えようと杓子平を見下ろし休憩してると眼下にヘリコプターがきました。
山々が壮大すぎてヘリコプターがオモチャに見える。

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岐阜県警の方による救助でした。
笠新道は日陰はなく、途中に小屋もなく…もし重度の熱中症を起こしたらと思うと、救助って他人事じゃないよな、と改めて思いました。

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今日は幸いにも無事全員が笠新道を制することができました。カサまであと少し!

稜線歩きと笠ヶ岳山荘

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後はご褒美稜線歩き!笠に向かって出発です。
意外にアップダウンがある?まだ登る?気のせい気のせい!

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立派な岩。抜戸岩でしょうか?

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最後に登ってテン場についたら山荘まであと少し!

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ガレ場と雪渓の横断。

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やっとついた笠ヶ岳山荘は大盛況でした。長かった…!(まだ登頂してないけど)
到着が遅めだったので夕食は3回目の6時半でした。

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入ってすぐが食堂。夕食後は談話室として解放されてます。

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2階は客室。山の名前がついたお部屋に別れており、中に二段ベッドがあるお部屋と布団が敷き詰められてる部屋がありました。
写真は「槍」の部屋。案内時は布団1つに二人といわれて戦慄してましたが、最終的には一人1つになって快適でした。

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部屋の窓からはまさに槍の絶景!

その他、簡単に小屋情報。
・土間には机3台ほどの自炊スペースあり。
・トイレは男女共用のぼっとんトイレ。臭いは控えめで綺麗。テン場の人も使用&個室が3つなので朝は混雑。

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槍ヶ岳山荘の案内板。小槍の上でアルペン踊りかな?

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最後に笠ヶ岳山荘の夕食。
唐揚げ、焼魚、ナポリタン、こんにゃく、ホウレン草、ニンジンのツナ和え、フルーツ、そして生野菜!!味噌汁、ご飯、漬物は食べ放題。
久々の山小屋ごはんはおいしかったです。

山頂からの日暮れと夜明け

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時間を戻って山荘到着直後。
布団で休むには狭いし、廊下は人通り多いし、夕飯は18時過ぎだしってことで荷物をデポして山頂へ。

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ガレ場を登った先には祠がありました。

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笠ヶ岳登頂!百名山36座目をいただきました。
今日は下山しなくていいので山頂でティータイム♪
のんびり過ごすのは泊まりの特権ですな。

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杓子平から笠が見えたと言うことはこちらからも見えるわけで。よく歩いたなぁ。

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雲の端には虹も見えました。

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日が傾き始め陰影がついた稜線。
今日は雲1つない快晴でしたが、夕方には槍穂高の稜線だけ見事に雲がかぶってしまいました。

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影笠ヶ岳。ほんとうに端整な山容です。

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山荘に戻ったら夕食です。

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夕食後は、夕日のために慌てて外へ。

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山々が淡く染まる中、槍が気まぐれにも、ひょっこりと頭をのぞかせていました。

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そして、朝4時前。再び山頂へ。

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山頂で日の出を待ちます。

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朝焼けが始まる直前の空は血のように赤い。

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そして、槍の左側から日の出。雲が多かったようで太陽の形はわからず。
わっ!とした盛り上がりはなかったけど、静かに朝が訪れるのもまたいい、ということで。

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遠くには富士山。

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雲の湖の奥に白山。

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御嶽山と乗鞍岳。

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そして、何より槍穂高。
槍に関してはこの方角からだと、小槍が見えるのも嬉しい。いつか歩きたい。

さて、後は下山です。笠新道を降りたくないという単純な理由で鏡平周回を選択。
しかし、弓折岳まで続く稜線は、今回の山行にはなくてはならない感動をもたらしてくれるのでした。

▼二日目に続く