様々なコース作りができて、初心者から健脚さんまで、幅広く受け止めてくれる丹沢。
丹沢好きが増えることを願って、今まで歩いた道を主観まみれで紹介してみました。

 
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【大山】①表参道より周回・イタツミ尾根

タイム:4時間27分(ケーブルカー利用だと2時間55分)
標高差:890m(ケーブルカー利用だと560m)
備考:ハイキング装備可


丹沢入門と言ったら大山(おおやま)!土産屋通りがあったり、ケーブルカーで山の中腹にある阿夫利神社下社まで上れたりと、高尾山に似た感じでハイカーに人気の山です。
ケーブルカーを利用すると標高差はたったの560m。高尾山を駅から歩いた場合の標高差が400mなのでレベル的には大して変わりません。
高尾山の稲荷山コースが登れて今後登山を趣味にしたい方は、ケーブルカーを利用しないで登ってみてください。標高差はそこそこあるものの、登りやすいのでレベルアップにぴったりです。

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そんな大山。お手軽なイメージと違い、標高はしっかり1200m越え。
頂上は展望にも恵まれ、市街地の奥には海が輝いています。

帰りは往復でもいいですが、見晴台経由で阿夫利神社下社まで周回が可能。
イタツミ尾根利用は最短ですが、ヤビツ峠のバスが少ないので時間を確認してから無難です。

【塔ノ岳】②大倉尾根(バカ尾根)

標準タイム:上り3時間30分 下り2時間20分 合計5時間50分
標高差:1202m


塔ノ岳への登山道で最短かつ、一番登山客が多い道がここ大倉尾根。
先ほどの大山と比べて標高自体は200mぐらいしか高くないのですが、ここからはハイキングじゃなくて登山。標高差も1200mと、アルプスの山に匹敵するレベルなので、低山と舐めてかかると痛い目にあいます。
奥多摩や秩父の5時間程度の低山をいくつか歩いてから挑戦するのがお勧め。

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道の特徴としてはとにかく登りです。
そんな登り一辺倒の大倉尾根はには、蔑称か、はたまた愛称か、バカ尾根と言う呼び名があります。
特に中盤戦の階段地獄は凄まじい。始めて登った時には悪夢です。

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良くも悪くも登った直後は階段の印象ばかり残るのですが、岩が混じる道、ガレ場、ザレ場と、3時間半の登りにはいろいろな要素が盛り込まれているので、まさに登山の経験を積むのにぴったり。
常に人がいっぱいなので単独登山デビューにももってこいです。

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雪の時期も踏み跡がしっかりしているので軽アイゼンがあれば登ることができます。
また、道中は山小屋が非常に多く、観音茶屋の牛乳プリン、花立山荘の月見うどん、お汁粉、かき氷、尊仏山荘のコーヒーと山小屋グルメが美味しい道です。

【鍋割山・塔ノ岳】③西山林道から鍋割山陵

標準タイム:大倉~鍋割山、上り3時間30分 塔ノ岳に寄り道かつ大倉尾根で下山で合計7時間15分
標高差:983m(鍋割山までの標高差)


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鍋割山荘の鍋焼きうどんで有名な鍋割山。
できる限りピストンしたくない派なので周回コースをご紹介。
ただ、周回するとピストンよりコースタイムと累積標高が増えてしまうので注意です。
自分の初塔ノ岳はこのルートで辛かった…登頂した時にはすごい達成感でした。

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西山林道は50分間の舗装路歩き。非常に退屈です。それしか言うことがない。
ここを歩くのが嫌でなかなか鍋割山に行けません(笑)

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林道は緩やかですが、鍋割山稜に入ると急な登りが続きます。展望は山頂までお預け。
鍋割山は「山頂で鍋焼きうどん☆」みたいな紹介が多いですが、ちょっと食べに行ってみようなノリで登ると間違いなくしんどいです。

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やっとたどり着いた山頂は芝生が広がり展望もばっちり。
ピクニックしたり昼寝したりして、ゆったり過ごすのにいい山頂です。

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鍋割山から先は人通りが減り、静かな山行を楽しめます。
尾根沿いに軽いアップダウンをこなすと、大倉尾根との合流地点である金冷シに出ます。
そこから塔ノ岳までは往復40分なので余裕があればぜひ踏んでおきましょう!

【塔ノ岳】④表尾根

標準タイム:ヤビツ~塔ノ岳まで4時間5分、大倉に下山で合計6時間25分
累積標高(上り):約1030m 蓑毛から歩くと+450m
備考:鎖場あり


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近場の低山だとは思えない、アルプスのような稜線歩きが楽しめるのが丹沢の表尾根。
写真のような稜線を見ながら、はるか先に見える塔ノ岳を目指す開放感抜群のルートです。
稜線歩きなのでアップダウンを繰り返すルートですが、登山口の標高が高いため、体力的には大倉尾根をピストンできていれば十分です。

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技術的にはちょっと難しくなります。
下りが急な箇所があり、雪の時期はもちろん、雪がなくザレ場の時期も滑らないように注意が必要です。

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また、表尾根後半の行者ヶ岳を過ぎた場所には鎖場があり、人によっては怖いようです。
自分にとって初めての本格的な鎖場だったのでどこが登れたらOKとは言えないのですが…。
ただ、足がかり手掛かりも豊富なので、一歩一歩丁寧に降りれば大丈夫だと思います。

開放的だし富士山が見えるし、最高の道なんですが問題はアクセス。
秦野駅からヤビツ峠行きのバスは少なく、乗車時間も40分強かかります。
また、寒い時期は、ヤビツ峠周辺は道路の凍結が起こりやすいです。
凍結の場合、バスは蓑毛で折り返すので、蓑毛~ヤビツ峠を足で登ることになります。

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道は緩やかで整備されており、霧氷が見れたりするので楽しいと言えば楽しいのですが、なんだかんだ標高差400と高尾山一つ分余分に登ることになります…。

【丹沢山】②⑤大倉尾根

標準タイム:上り5時間10分、下り3時間40分で合計8時間50分
累積標高(上り):1550m


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大倉尾根がコースタイムで登れるようになったら塔ノ岳の一つ先、丹沢山へ。
標準タイムが8時間を越えるためか、書籍だと一泊二日扱い。
ただ、何かの間違いじゃないかと思うぐらい塔ノ岳~丹沢山の標準タイムが甘いので、塔ノ岳がコースタイムで登れるなら、十分に日帰りできます。

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塔ノ岳から丹沢山への稜線は、丹沢で一番大好きな道!
隈笹の中を道や木道がスーッと続いているこの光景がたまらなく好きです。
塔ノ岳まで行って帰る人の気持ちが分からない。せめてちょっと覗いてほしい。

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ちなみに目的地の丹沢山山頂は展望にも恵まれず微妙です。道中を楽しむ山です。
でも、丹沢山山頂のみやま山荘のカレーライスはテンションあがります。

【畦ヶ丸】⑫大滝橋~西丹沢ビジターセンター

標準タイム:5時間25分
標高差:820m


大山、塔ノ岳、鍋割山、丹沢山と賑やかな丹沢ですがたまには静かな西丹沢へ。
コースタイム、標高差共に少ないのですが、人通りが少ないのでこの順番での紹介です。
西丹沢の盟主を周回するルートです。
(人が少ないのが嫌な場合はビジターセンターからピストンがおすすめです)

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スタートは大滝橋バス停。休日なのに自分しか下りなくて焦る~…。
広い渓谷の中を歩くので昔は道迷いが起きていたようですが、今は指導標がこれでもかと立っているので安心です。
空気感とか、苔むした岩とか、途中の古い避難小屋とか、いい意味でひっそりとしています。

尾根に上がると展望はないものの明るい道になります。
しばらく進むと、これまた全く展望がない畦ヶ丸山頂に到着。

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ビジターセンターに向かう途中、途中痩せ尾根がありますが高度感はないので問題ないでしょう。
下りは、砂利の道になったり、岩石が堆積した道になったりと、表情がころころ変わるので楽しいです。

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最後は沢沿いの道になります。
途中、本棚と下棚という二つの滝があるのでぜひ寄り道を。寄り道というよりハイライトです。
なかなか迫力がある滝で、1、2月は凍結した姿を見ることができるかもしれません。

【檜洞丸】⑪ツツジ新道⑫犬越路

標準タイム(ツツジ新道→犬越路):上り3時間45分 下り3時間25分 合計7時間10分
標高差:1038m
備考:鎖場あり、痩せ尾根あり


西丹沢で一番有名な檜洞丸。
西丹沢ビジターセンター発の登山は、バスの関係で出発時刻が遅くなりがち。
周回するならコースタイムで歩く必要があります。
ゆっくり歩きたい、自信がない場合はツツジ新道ピストンで。

ただし、ツツジ新道は、ゴーラ沢を渡る必要があるので増水時は注意です。
大雨や台風後は、西丹沢ビジターセンターのブログをチェック!

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ツツジ新道はその名の通り、5月にはシロヤシオが咲き誇り、一面真っ白になるそうです。
「檜洞丸のシロヤシオ」は有名なのでいつか満開の時期に登りたい。
途中鎖場や梯子がありますが、長さも傾斜も大したことはありません。

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そして、檜洞丸と言えばのバイケイソウの中に続く木道。たまらない。
気になる檜洞丸山頂からの展望は、西側に限るって感じです。

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帰路は犬越路方面へ。途中、急坂や鎖場、痩せ尾根があります。
表尾根を歩いているなら大丈夫だとは思いますが、事故も起きている道なので注意。

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犬越路から下は岩が堆積した道、その後沢沿いの道になります。
大雨・台風後は道が荒れて不明瞭だったり、橋が流されたりしていることが多いので、やはり西丹沢ビジターセンターのブログを要チェックです。

⑬丹沢三峰(大倉→三叉路・宮ヶ瀬)

標準タイム:9時間25分
合計距離: 20.86km
累積標高(上り): 1781m
累積標高(下り): 1741m


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この辺りからは日帰りをするならコースタイムより早く歩く必要が出てきます。
地味に辛いと噂の丹沢三峰。ずっと樹林帯歩きで展望は皆無です。

下り利用の場合は、三つの山を越えた後はひたすら平行移動。
登山口の標高と現在の標高を見比べながら、いつ下るんだ、はやく下らせてくれ、と何度思ったことか…(笑)

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途中、道が細い箇所が何ヵ所かあります。難しい所はないですが慎重に。
夏は蛭の目撃情報があるので、あまり立ち止まらない方がいいかもしれません。

とまぁ、個人的にはあまり楽しくなかったのですが、シロヤシオ、紅葉の時期は、人も少なくいい感じらしいです。

【丹沢主脈】②⑤⑥⑦(塔、丹沢、蛭ヶ岳)

標準タイム:12時間5分
合計距離: 22.67km
累積標高(上り): 1913m
累積標高(下り): 1916m 

備考:鎖場あり 

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丹沢の花形縦走路の1つ、丹沢主脈縦走です。
正式には⑦の焼山までを指しますが、自分は⑧の東野に下りたのでいつか歩き切りたい。
塔ノ岳から最高峰蛭ヶ岳に至る稜線は、展望に優れ丹沢でも一番美味しいところだと思います。

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1日で歩いてもいいですが、1泊するとかなり余裕ができます。
特に蛭ヶ岳山荘や尊仏山荘からの夜景は素晴らしいです。

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基本気持ちのいい稜線歩きですが、丹沢~蛭間には鎖場があります。
鬼ヶ岩ノ頭なんて名前がついていて緊張しますが、歩いてみるとけっこう緩やかで鎖を持たなくても歩けるレベル。
ですが、風の吹き上げが強かったり、凍結がある場合はちょっと怖いかもしれません。
自分は初回が雪と風で恐怖心が湧きました。

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蛭ヶ岳から姫次までは、広い樹林帯の中を歩くことになります。
トレースがない場合は道迷いに注意かもしれません。

丹沢で一番きれいに富士山が見えると評判の姫次まで来たら、そこから先は焼山登山口か東野か、下山先を選択できます。

東野下山の場合は、急な下り坂の後、長い長い林道歩き…
ただ、東野バス停からは、徒歩圏内に立派な入浴施設があるので、バスの時刻との兼ね合いによってはこちらに下山もありだと思います。

丹沢主稜⑨⑥⑤②(檜洞丸、蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳)

標準タイム:12時間15分
合計距離: 23.63km
累積標高(上り): 2110m
累積標高(下り): 2357m

丹沢の花形縦走路その2の丹沢主稜縦走。
0.8掛で歩ければ日の長い時期に限り日帰り可能と、絶妙な難易度がまたいい感じです。
バスが遅くまである、最悪大倉尾根なら日没後も比較的安全&小屋がある、といった観点からも西丹沢起点がおすすめです。

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檜洞丸までは準備体操。
その山頂から果てしない稜線を眺めるところから、過酷な旅がスタートします。

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稜線歩きですが蛭ヶ岳までは木々に阻まれ展望はありません。
そして鬼のアップダウンです。最高峰を目の前に300m下る絶望感は半端ない。
あれ、これから行くの最高峰だよね?下った分、全部上り返すんだよね?

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やっと蛭ヶ岳直下につくと急な鎖場があります。
氷が付いているときの下山利用は注意かもしれません。

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丹沢最高峰の蛭ヶ岳につくと気分はゴールです。
まだ5時間近く残ってるんだけどね。山も2つのこってんだけどね。

ただ、ここからは展望の良い稜線なので、思ったよりは気持ちよく歩けると思います。
大倉尾根は相変わらず長いけど。

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歩いたら随時更新します。
みなさま、よい丹沢ライフを♪