長野と岐阜にまたがる御嶽山(3067m)に登ってきました。
古くからの信仰の山であり、登山道のいたるところに石像や石碑が建っています。
また、複数の峰をもつ活火山でもあり、火口湖が5つもある複雑な地形をしています。

2017年現在では警戒レベルは1まで下げられたものの、火口1km範囲での立入規制は継続。そこで、今回はロープウェイを利用し9合目まであがり、帰りは三ノ池の巻き道を通って、ゆるっと周回してきました。
<コースタイム>
飯森高原駅09:08=09:18黒沢口七合目=10:08黒沢口八合目=11:30石室山荘=11:52二ノ池・頂上・黒沢口分岐=12:09二ノ池本館=13:06賽ノ河原=13:13白竜教会避難小屋=13:31摩利支天乗越13:36=13:52飛騨頂上=巻道の三ノ池分岐=14:06三ノ池=15:08黒沢口八合目=15:47黒沢口七合目=15:56飯森高原駅
8月に剣が峰をピストンした時の記録はこちら↓
 
文化の日。
西穂一泊を計画していたのですが、まさかの雨。
行先が決まらぬまま談合坂SAで集合し、深夜1時、御嶽山日帰りに行くことに決定したのでした。

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ロープウェイ駐車場で朝を迎えると、快晴の中に聳えたつ御嶽山。火山灰なのか山頂が白いです。
アルプスかと思いきや、独立峰であり、アルプスには属さないらしい。

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8時半運転開始でしたが、なんだかんだ9時ごろにロープウェイに乗車しました。

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飯森高原駅に降り立つと一面に広がる紅葉!独立峰ならではの広がりです。
紅葉の時期には遅いので、茶色に近いですが十分満足。

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駅の近くには御嶽社。

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まずはゆるゆると遊歩道を歩きます。

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あっという間に7合目、行場山荘に到着。すでに小屋閉めしています。

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小屋のすぐそばには覚明社。

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ここからは登山装備がいるということですが、樹林帯を緩やかな階段が続きます。

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青空が広がり、森林限界を抜けると思ったら、

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まだまだ抜けませんでした。
11月の3000m峰。足元には雪が残り一部凍結しています。

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突如視界が開けたと思ったら八合目の女人堂に到着。
鳥居の右は三ノ池の巻き道。今回は左の黒沢登山口から登って、巻き道でここに帰ってきます。

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振り返って。何度見ても素晴らしい眺めです。雲一つない晴天も剱ぶり。

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この辺りはおびただしい数の石碑や石像があります。

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真っ黒で一際目立つ石像。
瞳が金に塗られており、逆光の中、目を光らせていました。

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石碑の間を抜けると御嶽山が一望できます。

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巨大で目立つ御嶽全山総零神の碑。

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下から見えた鳥居はトラロープが張られ、くぐれないようになっていました。

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登りが続きますが、森林限界を越えてるので、振り返った時の展望は最高!
石像も紅葉を眺めているようです。

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石室山荘が見えました。
頂上が近づき、登山道の雰囲気も火山らしく荒々しくなってくる。

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神様が奉られているのでしょうか。

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足元は岩がごろごろ。ところどころに火山灰が残っていました。

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石室山荘も小屋締め済。地味にすごい立地です。

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もう少し登って、覚明堂。

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ここの石像はリアル過ぎて動き出しそう。

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剣ヶ峰のお鉢を作る稜線まであと少しですが、ここで規制の1キロ圏内。山頂を拝むことは叶いません。
しかも進んだ場合自己責任どころか法律違反らしい。

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というわけで立入禁止の看板を右に進み、二ノ池方面へ。

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窪地に降りて振り返ると、ここも立ち入り禁止。
あたりは火山灰がたまり一面灰色です。水を含んだ火山灰はコンクリートみたいで、のっぺりとして異様な雰囲気でした。

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灰色の大地の先、奥に見えるのが日本最高所の高山湖である二ノ池です。右手の凍りついた池は噴火の後にできた二・五ノ池。

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火山灰が水を通さないから雨水や雪解け水が流れずに池になったんじゃないかと言われてるらしい。しっかりと凍り付いていました。

二ノ池本館は建替えのため基礎工事中。噴火から3年、少しずつ復興しているんですね。

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快晴で暑すぎるぐらいだったのに、稜線に出てからは風が非常に冷たい。休業している二ノ池新館で風をしのぎつつ昼休憩としました。

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ご飯を食べたら、少し標高を落としてサイノ河原へ。開けた場所に無数のケルンがあります。
写真左上部の避難小屋まで上がると…

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眼下に火口湖である三ノ池が広がっていました。
吸い込まれそうなブルーが、時々風で揺れています。

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摩利支天乗越に到着。

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ここからは摩利支天山に登れますが、時間がないので摩利支天展望台まで。
まずは2番目に高い摩利支天山への稜線。

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継子岳への稜線は緑で優しい感じ。

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サイノ河原と剣ヶ峰への稜線。
複数の峰を持つだけあって複雑な形をしています。

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摩利支天乗越に戻ってきて、岩に登ると五ノ池(白く凍っているやつ)と三ノ池が見えました。

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ここからは五ノ池まで下ります。
五ノ池付近は飛騨頂上となりますが、ここより100m程低い場所にあるため、「頂上にいくために下る」というよく分からないことになります。

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岩がゴロゴロしした斜面を下り…、

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五ノ池小屋と飛騨頂上神社に到着。

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五ノ池は氷が張っていました。

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ここからは三ノ池の縁を周回することもできますが、無視して最短で降ります。

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三の池。風に吹かれて水面が美しい模様を織り成していました。

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地図によるとこの辺は開田頂上というらしい。
さっきから「頂上」とはなんなのだろう。

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三ノ池から女人堂をつなぐルートは高原地図だと破線扱いで、残雪期注意とあります。
北斜面なので、この日は雪がたっぷりと残っていました。

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微妙にどきどきする桟橋。

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けっこう長い。

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雪が残る中、トラバース道が続きます。

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そして1度目の沢渡り。表面が凍り付き、目の前に巨大な氷の川が横たわっていました。

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氷の下をごうごうと水が流れています。落ちたらあかんやつだ。

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渡る場所。水流の上にかかる氷の橋はカチコチつるつるになっていて今日一の危険個所でした。

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梯子からの2回目の沢登り。こちらはざらざらした氷なので問題なし。

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日が傾いてきて、朝見ていた紅葉に陰影が浮かんでいます。

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登山道はパウダースノー。さらさら気持ちがいい。
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最後の辺りにもう一度桟橋。
平行移動というよりは、一度下って登るって感じでしたが、変化があっていい道でした。

女人堂まで戻ると巡視員さんがおり、今日は30人の入山だと教えてくれました。どうりで全体を通してほとんど人に会わないはずです。
途中まで一緒に下山し(というか見守ってくださった感じか)、駅に到着です。

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一日快晴の登山日和でした。

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晩御飯は伊那まで行き、たけだ料理店でソースかつ。肉厚が2センチほどの柔らかくジューシーなかつでした。

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なんとなくで行った御嶽山ですが、霊峰らしい霊神碑、活火山らしい稜線、広がる裾野の紅葉、凍った沢の渡渉と、御嶽ならではの光景がたくさん見られて面白い山行となりました。