一泊二日で立山三山から剱岳を周回してきました。

一日目は立山。
立山は3つの連なった山(雄山、大汝山、富士ノ折立)の総称であり、立山三山はその前後に山を加えた、浄土山、雄山、別山を指します。
山岳信仰も盛んな一帯で、雄山は三大霊山の一つでもあります。

複数のカールを有し、抉れた稜線が美しい立山。
出発前は剱岳の前座みたいな感じでしたが、単体で行っても大満足間違いなしの素晴らしい山でした。

<コースタイム・1日目>
室堂09:16=10:36浄土山=11:08一の越山荘=12:19雄山12:51=13:10大汝山13:24=13:41富士ノ折立14:15=14:45真砂岳=15:43別山南峰=15:51別山北峰=16:04別山南峰=16:55剱沢キャンプ場16:55=17:01剱澤小屋=17:20剱沢キャンプ場(泊)

11月の積雪期に登った時の記録はこちら↓

9月頭の飲み会で突発的に行くことになった剱岳。

今回のコースは立山経由の剱岳周回コースを予定していました。
室堂からピストンは200分、立山経由は280分程ということで、1時間程度の差なら稜線も楽しめる立山経由で行こうという考え。
つまり、出発した地点では立山三山からの周回コースになるとは思ってもいなかったのです。ノリって怖いね。

と、前置きが長くなりましたが、例のごとく金曜日に都内を出発し、扇沢に着いたのは7時頃。
無料駐車場はもちろん満車。ですが、帰りを考えると歩くのも辛いということで1日1000円の有料駐車場に停めました。

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扇沢から登山口がある室堂までは4つの乗物を乗り継ぐアルペンルートを使用します。
往復9050円と立山登山はなかなかリッチです。

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1つ目はトローリーバス。
もうすぐ廃止されるようで、自分が乗るのはこの山行で最後かと思われます。

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バスを下りると、日本一高い黒部ダム!
自分にとっては初黒部ダム。今回の目的ではないですがウキウキします。

が、立ち止まりもせずに進む仲間たち。
リーダーが初黒部ダムの時はダムカレーを食べてスコップのスプーンを買ったとか自慢してきたくせに無情だ…。

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ダムでは早朝にも関わらず、観光放水がされていました。
細かい霧状になった水は、絹のような固形物をみている感じで不思議。この高さだと滝つぼもないんだなぁ…。

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先に進む仲間を追いかけ、次の乗物へ。

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2つ目はケーブルカーです。

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そしてガスの中3つ目の乗り物、ロープウェイに乗り換え。
間に柱が一本もないことが売りだそうですが、残念ながらこの日はその恩恵を受けられませんでした。

最後にもう一度トローリーバスに乗り、やっと室堂に到着です。
乗り継ぎがうまくいったと言えここまで2時間と登山口である室堂は遠い。

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バスターミナルを出ると立山玉殿の湧水という水場がありました。

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草紅葉が始まる室堂周辺。最初は石畳の上を歩いていきます。

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ここから雄山に直接向かう予定でしたが、浄土山も行きたいという姉さんの発言を受け、浄土山方面へ。ここで立山三山縦走が確定したわけです。

立山三山は浄土山が過去、雄山が現在、別山が未来を指すというらしい。立山三山縦走は過去から未来への旅とも言えるわけで、なんだか壮大な感じ。
一の越に直接登る場合と比較してコースタイム+1時間。この時は、のんきに過去の山だーと思ってたわけで、この1時間が後々効いてくるとは思ってもいなかった。

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室堂の賑やかさはどこへやら。周囲にテン泊装備の人が全然いません。

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40分程で浄土山登山口に到着。岩がごろごろの急登です。

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岩場を登り切ると草っぱらにでました。

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そのうち、岩が堆積した道になります。
早くも辛い…。

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登山口から30分程で平坦な場所にでました。
ここには軍人零碑がありました。

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浄土山の山頂標識が見当たらなかったので、それっぽい場所にあったケルン。

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やっと稜線に出ましたがガスで真っ白。過去は霞んでる。

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ここから一の越までは150m程下ります。
紅葉が始まり秋が訪れた立山。風が刺すように冷たい。

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一の越山荘。石垣の影で風をしのぎつつおにぎり休憩。清潔なトイレがあります。

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ここからは一気に人口が増え登山行列が発生。300m程の急登です。
浄土山への登りが350m程なので、縦走なのにほぼフルで登り返し。

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辛いですが少しずつガスが晴れてきました。
振り返って一の越山荘と浄土山。紅葉、緑、岩の織り成す景色に感動。

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途中、いくつか祠がありました。

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登り切ったと思ったらピークはその先という、登山あるある。

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無心になって登り切ると、大混雑の雄山山頂に到着です。
頂上(写真右側)では祈祷を受ける登山客の行列が見えます。

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とりあえず、それっぽい石碑で雄山登頂記念。

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本当の頂上に行くためには祈祷料(500円)を納める必要があります。

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祈祷料を納めていただいたもの。

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20人程ずつ頂上に案内されます。小さいながらも立派な神社。

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しっかりとした山頂標識もありました。

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太鼓とお経でご祈祷いただき、最後にお神酒をいただきました。
明日の剱岳が無事に終えられますように。

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山頂より振り返ると、サル又のカールと日本で初めて認定されたという氷河が一望できます。
カール地形って吸い込まれそうな美しさ。

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登拝も終えて、山頂にある社務所へ。

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お守りや御朱印と一緒にカップヌードルが売られていて、ちょっと面白い。さすが山の上というかなんというか。

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ここからは3つの山が連なっているので、アップダウンもたいしたことなく、20分程で大汝山に到着です。3015mなので、地味に雄山よりも高い。

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山頂直下には大汝休憩所。高原地図によるとバイオトイレらしい。

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アジアンなデザインのバンダナが売られていました。

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ここから15分程で富士の折立前の分岐。ついに晴れてきました。現在から未来へと至る道は明るい
山頂まではピストンなのでザックをデポして登ります。

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岩を登って富士ノ折立。立山制覇です!
高原地図では危険マークが付いていますが、難しい箇所はありません。お立ち台があったりして一番まったりした山頂でした。

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これから歩く別山へつながる稜線。右側は内蔵助(くらのすけ)カールです。

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室堂。こう見ると、ぐるりと山々に囲まれているのが見て取れます。

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そして憧れの剱岳も顔をのぞかせていました。

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いよいよ未来の山、別山へ。
浄土山と同じく立山の連なりとは別物なので、まずは軽く200m落とします。

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気持ちのよい稜線歩きのスタート。

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上から見るときれいな内蔵助カールも、いざ登るとなるとなかなか果てしない。

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巻くこともできますが、ここまできたら山頂を避ける理由はないということで真砂岳。

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ついでに、最近Tシャツハントにはまり出した仲間の要望でザックをデポして内蔵助山荘に寄り道しました。

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戻って、さらに150m程標高を落とします。
この地点ですでにくたくた。日の入り時刻も迫ってきてソワソワします。

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なんで山のご神像って頭がないことが多いのでしょうか。

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最後の大ボス。別山への登り返し。
たかだか170m程の登り返しなんですが、疲労の溜まり出した体には試練です。

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16時。別山頂上に到着。ペースは普通だったので、富士ノ折立でのんびりしすぎたかなぁ。
強風とガスで、未来は荒れ模様か…

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と思ったら別山北峰が光で照らされています。
謎のハイテンションでレッツゴー!

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山頂標識は特にありませんが、剱が真正面に見える別山北峰。しばらく粘ってみましたが、剱の頂上は雲の中でした。

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でもまあ、未来は快晴、明るいってことで!

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ゴール(キャンプ場)は遥か下だけど…!

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ゴールまで40分。等高線に対し垂直、とんでもない急斜面を下っていきます。
最後まで辛い立山は本当に修行の山ですね…。

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17時、キャンプ受付に到着です。遊びすぎたとはいえ、出発から8時間と長かった…。
剱沢キャンプ場はきれいなバイオトイレ(明かりはなし)です。
水場は、受付前の水は塩素殺菌済み、キャンプ場の水道は雪解け水ということで、ともに無料。

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18時には売店がしまるということで、急いで5分程下ったところにある剱澤小屋へ。

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明日は時間に余裕がないので、先に登山バッチゲットです。

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岩と雪の殿堂、剱岳。まだまだ遠いと思っていた憧れの山が目の前に。

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と、登ってもないのに感動に浸っていたわけですが、ここからキャンプ場への登り返しが地味に辛くて泣きそうでした。

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日没を控え、少しずつ暗くなるキャンプ場。

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夕焼に照らされる剱岳。
あっという間に日は暮れ、暗闇の中で姉さんが担いでくれたキリタンポ鍋を食べてこの日は就寝です。


いよいよ翌日は剱岳です。