二日目唐松頂上山荘~五竜岳です。
一日目(八方尾根~唐松頂上山荘)はこちら
二日目4時半。
唐松山荘の朝食時間は遅いので弁当にしてもらい、行動食を摂って出発です。
9月の3日目だというのに朝は寒く、フリースとレインウェアの重ね着です。

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山荘から五竜へと向かうと、まずこの看板。
案内通り今回の核心、牛首の鎖が出発してすぐのところにあります。
なので、早朝出発するとヘッデンで鎖場通過をするはめになります。

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唐松までの道から雰囲気が一変、暗闇の中、さっそく岩稜です。

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すぐに鎖場が始まります。
鎖場の経験が少ないので、警戒していた箇所。慎重に進みます。

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牛首を振り返って。あー楽しかった!

緊張はするものの、恐怖にすくむ箇所はありませんでした。
10カ月前は岩殿山の鎖場で泣きそうだったのに、成長するもんですw

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鎖場を越えると稜線を一望できます。

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ついに姿を拝むことができた五竜岳。

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道の途中、逆光で見えづらいですがピッケルのモニュメントがありました。

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牛首の後もちょいちょい鎖場があります。
基本、稜線を挟んで朝日とは反対側を歩くのでずっと暗かったのですが、明るくなってきました。

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鎖場を越えると、目の前の道を、雲が滝のように流れ落ちていました。
ゆったりとそれでいて確かな質量を感じさせる雲の流れに思わず言葉を失います。

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劔方面。こちらはもっぱらダム湖でしょうか。豊かに雲を蓄えています。

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展望スポットを見付け、御来光!

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滝雲と朝焼け。

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劔にも灯がともりました。

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モルゲンロート!

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色づく五竜と滝雲。
雲は流れ続け、だいぶ水量(雲量?)が減ってきました。

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朝焼けが終わる頃には蓄えていた雲もすっからかん。

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明るくなりましたが、風が強まってるのでむしろ寒いです。
そんな道中、向日葵の花が咲いていました。しかも造花です。なぜ…

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光がきれい。

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アーチ状に流れる雲。


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ケルン。


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途中、樹林帯に差し掛かります。
風が来なくて癒されました。

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樹林帯を抜けると突然の虹。今日は自然現象がいい感じです。

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ピンクの花が鮮やかでした。

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見えてるのに遠い五竜岳。やっとゴールが見えてきました。

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風もラストスパートといわんばかりに、右からごうごうと吹き上げてきます。
なぜ道が右にあるんだ…!寒すぎて立ち止まれません。

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山を横切るようにずっと道が続いています。

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窪んだ場所に、やっと山荘を確認しました。

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というわけで五竜山荘です。
シャッターに描かれた紋章は、五竜岳に浮かび上がる雪形です。

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「山が好き。酒が好き。」で有名な五竜岳。
ビールの貯蔵量が凄い。

外トイレは蓋を開ける式のぼっとん便所。
多少匂いますが問題ないレベル。
ただ、男女共用のため、扉を開けると目の前に男子便器があります。不意打に驚き、慌ててドアを閉めた思い出。

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五竜山荘前のテーブルで唐松山荘の朝食弁当です。

ただ、
稜線上にあるので常に強風が吹き付けます。
寒さで震えが止まりません。
手がかじかんで箸が上手に扱えません。

冬の寒さに慣れてない体には寒すぎて、楽しい朝食というよりは戦いでした。
昨日はお洒落なカフェで優雅に朝食を楽しんでいたのに、この違いはなんでしょう。

必死に食べ、山荘でしばらく暖をとったらやっと五竜岳に挑戦です。

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五竜に取りかかった途端、青空はどこへやら、本格的に曇ってきました。

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最初は緩やかな道でしたが、徐々に岩岩してきました。

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頂上に近づくと岩の色が変化。

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トラバースするような鎖場があります。

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滑落注意の看板が見えたら頂上まであと少し。

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稜線に上がると、ついに山頂までの道が開けました。
左側には八峰キレットに続く道。いつかいきたい道。

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というわけで、五竜岳の絶景がこちらです!

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そそくさと山荘に戻り、帰りは遠道尾根へ。帰るだけなのに意外に長い。
前情報として日を遮るものがなく、常に日光に晒され続ける熱中症注意な尾根と聞いてましたが今日の天気なら大丈夫ですね。

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青い花。

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ちょっとした岩場。

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からの長く続く階段。あれ?丹沢かな?

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この標識、親切なのですが、登りの人向けか下りの人向けか分かりません。

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西遠見山を越えると池がありました。

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樹林帯に入りますが、低木なので日光を遮ってはくれないでしょう。

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晩夏だというのに、水溜まりにはお玉じゃくし。

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遠見の名の通り、本来なら眺望が美しいのでしょうが、まぁ、予想通りです。

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なんだかアルプスっぽくない平和な道のりが続きます。

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大遠見は、ピークでなく普通の道上にありました。残りたった150分と思うかまだ 150分と思うか…。

この後の中遠見はちゃんとピークっぽくなっており、休憩スポットになってました。
昼食を持ってきてないので行動食休憩。

最後に小遠見山。ここは巻くこともできますが、仲間が大中小登る、というので登りました。

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小なのにベンチやデッキが整備され、一番充実した山頂でした。

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『ここからの展望はまさに360°の大展望です』

以下がその360°の大展望です!
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…はい、終了!

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ここからはハイキングコースに合流するため、よく整備された走りたくなる道が続いています。

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きっと、刺激を求めてたのでしょう。誰からともなく、特急(すれ違ったマダム命名)で下山開始です。
要するにおいかけっこです。

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どこにその体力があったのかという感じで走り続け、ケルンと池の分岐に到着。
迷わず登らなそうな地蔵の池コースです。
所々鐘や金属盤があって、鳴らしながら進みます。

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リフトに乗ろうとしたら、係員さんからゴンドラまで歩くのが一般的と教えてもらったので花畑の中を下ります。

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五竜テレキャビンに乗り込み旅は終了!


頂上の展望は残念でしたが、程よくドキドキする鎖場、滝雲や雲海、堂々とした五竜岳の姿と満足度の高い稜線歩きを楽しめました。