五竜岳(2814m)に登ってきました。
唐松と鹿島槍を繋ぐ稜線上にある五竜岳。
今回は比較的に安全なコースということで、八方尾根(唐松岳)から五竜へと縦走し、遠道尾根使用で下山してきました。

※夏道利用の記録ですが、前回歩いた場所についてはほとんど写真を撮ってないです。唐松岳への道の様子や展望に関しては、6月の記録を合わせてどうぞ。但しダケガンバの森~唐松頂上山荘まで冬道利用です。

<コースタイム>
○一日目
八方池山荘11:11=11:30石神井ケルン=11:43第2ケルン=11:50八方ケルン=12:02第三ケルン=12:53扇雪渓13:04=13:22丸山=14:12唐松岳頂上山荘泊

○二日目
牛首04:25=06:10大黒岳=07:03白岳=07:08五竜山荘8:00=08:57五竜岳09:23=10:07五竜山荘10:19=10:22遠見尾根分岐10:24=11:11西遠見山=11:48大遠見山=12:17中遠見山=12:47小遠見山12:47=13:16五竜テレキャビン
今年の夏の始まりに訪ねた唐松岳。
今回の目的は五竜岳ですが、最後の夏にこうして再び訪れることになるとは思いもしませんでした。
前回はなんだかんだ冬道だったので、夏道とどの程度違うかも気になるところ。

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一日目は唐松頂上山荘まで約3時間。
深夜に都内を出発し、ライダーハウス葡萄屋さんで2000円にて宿泊。
7時にのんびり起きて、sounds like cafeさんにて朝食です。
なんて優雅な休日の朝なんでしょう!(笑

今回は下山予定のエスカルプラザの駐車場に車を置いて、タクシー(約2500)で八方尾根に移動する作戦です。

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ゴンドラリフトアダムに乗り込むと、そこらじゅうに牛がいました。下車地点にも天空牧場があり、牛を眺められます。

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低空飛行なリフト。前回より草が繁ってる感じがします。

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八方山荘に着くと、前回はなかった売店が開いていました。

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序盤はハイキングコース。
階段で標高を稼いだ後は緩やかな登りです。
真っ白で全く展望がないので、楽しさは半減どころじゃない。

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前回は雪に覆われてた鏡池。その名の通り普段ならアルプスを水面に写す絶景スポットですが、今回は写すものがないみたいですね。

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ここからは登山コースになります。
高山の稜線って感じですが、植生の逆転が起きてるので途中から樹林帯になります。

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ダケガンバの森を抜け、今回は夏道へ。
稜線上に出ることはなく、稜線と平行する形で山肌を進みます。つまりアップダウンがない。

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山には秋が近づいているようで、落ち着いた色彩の花が多かったです。

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よく整備された樹林帯が続きます。

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扇沢雪渓。開けた場所になっているので休憩スポットになってました。

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やっと樹林帯を抜け、後ろには稜線。

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石が階段状に丁寧に積まれていて、これならお子様でも登れるという言葉にも納得です。

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前回も訪ねた丸山ケルンに着きますが、ふたたび夏道になり、知らない道。
これまで同様、稜線を避けるのでアップダウンがありません。

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ちょっとした橋がいくつか。

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冬道は梯子を登り小屋の上に出ましたが、夏道は平行移動のまま小屋の後ろに出て拍子抜けでした。夏道って楽!

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ということで、唐松頂上山荘です。
唐松岳は全く見えません。

受付のあるこの建物に泊まるのかと思えば、こちらは本館で追加料金とのこと。
スローブをくだったところにある北館へ。

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北館は寝床と水洗トイレのみがあるシンプルな作り。寝床には無料のコンセントがありました。

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布団1枚に付き、3つの小さな枕が隙間なく並べられていて怯えてましたが、この日はひとつの布団に二人で済みました。
そしてこの布団、霧で自分達も湿ってるのもあるかもしれませんが、冷たくてしっとり!
夜には乾いたのでいいんですがw

完全にガスってるので唐松のピークハントを放棄し、冷たい布団で寝て過ごしました。

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夕食時、一瞬だけガスが流れてぼんやりと唐松岳。
とにかく夕暮れの展望が素晴らしいと言う唐松頂上山荘ですが、この日は無念…!

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五竜の方は一瞬青空が見えました。

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夕飯はカレーとコンポタスープ。
ハンバーグ、さつまいもの甘煮、おひたし、オレンジ付きです。

夕飯が終わる頃には、山荘は再びガスに閉ざされてしまいました。
日も落ちてるのに唐松岳を登りにいく男子たちを見送ってだらだらのんびり。8時半消灯です。

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寝てばっかりの一日でしたが、深夜、友人に「星が見える」と起こされ戸外へ行くと、ガスが沈み海ができてました。劔さんも雲海の中、静かに佇んでいます。

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そしてやっと唐松岳の全貌を見ることが出来たのでした。

二日目に続く。