ゴンドラ利用で標高1830mまで上がることができ、日帰りできる北アルプスとして人気の唐松岳(2696m)に行ってきました。
グリーンシーズンが始まる6月中旬。
残雪と緑が美しい模様を描く、素晴らしいアルプスの光景が広がっていました。
ダケカンバの森~山荘間は冬道です。夏道の様子を知りたい方は9月の記録もどうぞ。
グリーンシーズンが始まる6月中旬。
残雪と緑が美しい模様を描く、素晴らしいアルプスの光景が広がっていました。
ダケカンバの森~山荘間は冬道です。夏道の様子を知りたい方は9月の記録もどうぞ。
<コースタイム>※冬道利用です。
8:34八方池山荘=8:56石神井ケルン=9:10第2ケルン=9:16八方ケルン=9:26第三ケルン=11:02丸山11:13=12:08唐松岳頂上山荘=12:29唐松岳12:39=12:52唐松岳頂上山荘=13:35丸山=14:28八方池=15:00八方池山荘15:00
某書籍では入門のような扱いをされてる唐松岳。
ゆるゆる登山のつもりで金曜日深夜、軽アイゼンを持って出発しました。
6時半ごろ、ゴンドラリフト「アダム」の駐車場に到着。
駐車料金は1日600円。営業開始1時間半前、登山客はちらほらって感じでした。
遠くに見える雪山に朝からハイテンションです。
営業開始の8時まで日光浴をしつつだらだら過ごします。
建物には長野オリンピックのロゴ。約20年前、記憶はほとんどありません…。
8時。チケット販売開始。
ここからスタート地点の八方山荘まで、八方アルペンラインを利用し、3つのリフトを乗り継ぎます。
一つ目はアダム。背あわせ乗るタイプのゴンドラです。
東京は梅雨だというのに完璧な快晴!
アルペンクワッドリフトに乗り換えます。地表からの高さが1,5メートルというこのリフト。
足元にはユキワリソウやハルリドウ等の花々が咲き乱れておりました。
下車すると、長野オリンピックスタートハウス。
鎌池湿原を通ります。ミズバシヨウは力尽きていましたが、池には逆さアルプスが!
最後に、グラードクワッドリフトに乗ると八方山荘。あっという間に1800mです。
普通に自販機があってびっくり…。
植生の逆転現象が起きているという八方尾根。
低い標高に低木林や高山植物が見られ、高い標高にダケカンバの林が見られるそう。
たしかにスタートから、低木や高山植物が見られ、標高の高い場所の雰囲気があります。
青い空、白い雪、緑と、初夏のアルプス、最高です!
しばらくはハイキングコースだけあって、歩きやすい道。
距離が長く見えますが歩くとあっという間。ある程度登ると、木道となります。
石神井ケルンに到着。
ここからは富士山の頭が見えました。
小さく見えますが、一目でわかる存在感は流石です。
ハイマツ茂るなだらかな稜線を歩いていきます。
足元にはハルリンドウ。
少し進むとトイレがありますが、まだ冬季閉鎖中でした。
第2ケルン(息ケルン)に到着です。ここで標高2005m。
足元には蛇紋岩がゴロゴロし始めました。
道の延長上には、次の目的地の八方ケルンが見えます。
八方ケルン。愛嬌のある、とぼけた顔。
岩が増えてきて、ハイキングって言いますが登山道っぽくなってきました。
ここを登り切ると八方池に到着です。
広大な池に映る逆さアルプスが有名なところですが、まだ殆ど氷でした…。
八方池の脇の第3ケルン。
八方池の周りをぐるりと回る道がありますが、隊長より、ピークハントを優先という指令が出たので先に進みます。
ここから先は登山装備が必要と案内されている稜線です。
今までのところも個人的にはスニーカーで登ると辛そうですが…。
残雪と緑の描く模様がただただ美しい。
少し歩くと、先述の逆転現象により、ダケカンバ林が広がります。
走りたくなる!と、走り出す人たち。
自分は、まだ登り初めの辛さが残っているので静かに眺めていましたw
木がぐにゃり。
ダケカンバの林を抜けると、本日初めての雪の道です。
着色された道は初めてなので、本格っぽくて地味にテンションがあがる。
ここから先、トラバースせず、尾根を歩いていく冬道になります。
ふと横を見ると、雲が電車のように並んで浮いていました。
痩せ尾根っぽい箇所も。
うっかり足を滑らせたら下まで転げ落ちていきそう…。
山のてっぺんを歩いている感じがして楽しい稜線♪
ただ、冬道と言えども雪がないので低木に邪魔され地味に歩きにくいです。
ガレ場も浮石に気を付けつつ歩いていきます。
しばらく進むとしっかりと雪が付いた急坂が見えました。
歩いてみると思った以上に急!雪は水分を多く含みぐずぐずです。
アイゼンなし、ストックだけでも登れましたが、やはり軽ぐらいは持っておいた方が安全。
登り切るとからっからの岩場。
ハイマツをかき分けながら進んでいきます。
丸山ケルンに到着。360度の展望が広がります。
左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。
白馬は昨年登り、感極まって思わず泣きそうになった思い入れのある山です。
遠くには立派な雲海。
唐松から白馬に続く、危険マークの付く稜線。
不帰ノ嶮という不吉な感じが満載の名前がついています。
気持ち的には後半戦のスタート!
残雪も多くなってきて、雪と緑のコントラストが美しい稜線を登っていきます。
途中、雪道とガレ道に分かれており、ガレ道を選んだら、開始早々ハイマツをかき分けながら細い道を進むことになりました。
岩の稜線と、雪上をトラバースするような道が交互に現れます。
アップダウンというよりは標高を上げていく稜線。
次々と新しいピークが姿を現します。
最後に階段を登り切るとアルプスの山々!
山の形が鮮明になるので残雪の景色って大好き。
ひときわ存在感を放つ剱岳。いつか登りたい憧れの山。
白馬に続く稜線と八方尾根の間は深くへこんでいます。
やっと唐松岳の姿を拝めました。
苦しい時を越えて体が軽く、ぐいぐい登っていきます。
無事に唐松岳登頂!アルプスの山々に360度囲まれています。
最後に、白馬でも見かけた黄色の山頂標識。
景色を堪能し、隊長が持ってきてくださった炭酸で乾杯しました。
やっぱりアルプスって別格だなぁと、ただただ思う。
五竜もいつか行きたいと思いつつ、とりあえず山荘へ。
鐘がシンボルの唐松岳頂上山荘でお買い物。
自分も、一日中快晴に恵まれた記念にバッチを購入。
後は下山するだけです。岩の上で囀る鳥を眺めつつ、ガンガン飛ばします。
行きにひやひやした雪道も、雪がぐずぐずなのでアイゼンなしで滑るように下山。
ピークハントも達成したので八方池の周りを散策します。ほぼ氷でした。
池のほとりには祠。
飛ばしてきただけあってロープウェイには余裕ですが、あろうことか、仲間の一人がキリがいいから15時までに降りると走り出し、結局小走りで下山することに。
無事目標を達成し、白馬の村を眺めつつリフトで下山。
ちなみに一つだけ青色の、乗れたらラッキー的なリフトがありました。
〆の飯は、白馬のペンギンカフェにてチキンカツサンドをいただきました。
ボリューミーで、サクサクのカツが最高でした!
小学生も登る入門レベルと聞いていましたが、舐めていたのか、冬道だからか、丹沢山ピストンよりもよっぽど疲れた唐松岳。意外に侮れません。
今シーズン初のアルプスで、やっぱりアルプスはいいなぁと実感。
この夏はガンガン登っていきたいと思います!
ゆるゆる登山のつもりで金曜日深夜、軽アイゼンを持って出発しました。
6時半ごろ、ゴンドラリフト「アダム」の駐車場に到着。
駐車料金は1日600円。営業開始1時間半前、登山客はちらほらって感じでした。
遠くに見える雪山に朝からハイテンションです。
営業開始の8時まで日光浴をしつつだらだら過ごします。
建物には長野オリンピックのロゴ。約20年前、記憶はほとんどありません…。
8時。チケット販売開始。
ここからスタート地点の八方山荘まで、八方アルペンラインを利用し、3つのリフトを乗り継ぎます。
一つ目はアダム。背あわせ乗るタイプのゴンドラです。
東京は梅雨だというのに完璧な快晴!
アルペンクワッドリフトに乗り換えます。地表からの高さが1,5メートルというこのリフト。
足元にはユキワリソウやハルリドウ等の花々が咲き乱れておりました。
下車すると、長野オリンピックスタートハウス。
鎌池湿原を通ります。ミズバシヨウは力尽きていましたが、池には逆さアルプスが!
最後に、グラードクワッドリフトに乗ると八方山荘。あっという間に1800mです。
普通に自販機があってびっくり…。
植生の逆転現象が起きているという八方尾根。
低い標高に低木林や高山植物が見られ、高い標高にダケカンバの林が見られるそう。
たしかにスタートから、低木や高山植物が見られ、標高の高い場所の雰囲気があります。
青い空、白い雪、緑と、初夏のアルプス、最高です!
しばらくはハイキングコースだけあって、歩きやすい道。
距離が長く見えますが歩くとあっという間。ある程度登ると、木道となります。
石神井ケルンに到着。
ここからは富士山の頭が見えました。
小さく見えますが、一目でわかる存在感は流石です。
ハイマツ茂るなだらかな稜線を歩いていきます。
足元にはハルリンドウ。
少し進むとトイレがありますが、まだ冬季閉鎖中でした。
第2ケルン(息ケルン)に到着です。ここで標高2005m。
足元には蛇紋岩がゴロゴロし始めました。
道の延長上には、次の目的地の八方ケルンが見えます。
八方ケルン。愛嬌のある、とぼけた顔。
岩が増えてきて、ハイキングって言いますが登山道っぽくなってきました。
ここを登り切ると八方池に到着です。
広大な池に映る逆さアルプスが有名なところですが、まだ殆ど氷でした…。
八方池の脇の第3ケルン。
八方池の周りをぐるりと回る道がありますが、隊長より、ピークハントを優先という指令が出たので先に進みます。
ここから先は登山装備が必要と案内されている稜線です。
今までのところも個人的にはスニーカーで登ると辛そうですが…。
残雪と緑の描く模様がただただ美しい。
少し歩くと、先述の逆転現象により、ダケカンバ林が広がります。
走りたくなる!と、走り出す人たち。
自分は、まだ登り初めの辛さが残っているので静かに眺めていましたw
木がぐにゃり。
ダケカンバの林を抜けると、本日初めての雪の道です。
着色された道は初めてなので、本格っぽくて地味にテンションがあがる。
ここから先、トラバースせず、尾根を歩いていく冬道になります。
ふと横を見ると、雲が電車のように並んで浮いていました。
痩せ尾根っぽい箇所も。
うっかり足を滑らせたら下まで転げ落ちていきそう…。
山のてっぺんを歩いている感じがして楽しい稜線♪
ただ、冬道と言えども雪がないので低木に邪魔され地味に歩きにくいです。
ガレ場も浮石に気を付けつつ歩いていきます。
しばらく進むとしっかりと雪が付いた急坂が見えました。
歩いてみると思った以上に急!雪は水分を多く含みぐずぐずです。
アイゼンなし、ストックだけでも登れましたが、やはり軽ぐらいは持っておいた方が安全。
登り切るとからっからの岩場。
ハイマツをかき分けながら進んでいきます。
丸山ケルンに到着。360度の展望が広がります。
左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。
白馬は昨年登り、感極まって思わず泣きそうになった思い入れのある山です。
遠くには立派な雲海。
唐松から白馬に続く、危険マークの付く稜線。
不帰ノ嶮という不吉な感じが満載の名前がついています。
気持ち的には後半戦のスタート!
残雪も多くなってきて、雪と緑のコントラストが美しい稜線を登っていきます。
途中、雪道とガレ道に分かれており、ガレ道を選んだら、開始早々ハイマツをかき分けながら細い道を進むことになりました。
岩の稜線と、雪上をトラバースするような道が交互に現れます。
アップダウンというよりは標高を上げていく稜線。
次々と新しいピークが姿を現します。
最後に階段を登り切るとアルプスの山々!
山の形が鮮明になるので残雪の景色って大好き。
ひときわ存在感を放つ剱岳。いつか登りたい憧れの山。
白馬に続く稜線と八方尾根の間は深くへこんでいます。
やっと唐松岳の姿を拝めました。
苦しい時を越えて体が軽く、ぐいぐい登っていきます。
無事に唐松岳登頂!アルプスの山々に360度囲まれています。
最後に、白馬でも見かけた黄色の山頂標識。
景色を堪能し、隊長が持ってきてくださった炭酸で乾杯しました。
やっぱりアルプスって別格だなぁと、ただただ思う。
五竜もいつか行きたいと思いつつ、とりあえず山荘へ。
鐘がシンボルの唐松岳頂上山荘でお買い物。
自分も、一日中快晴に恵まれた記念にバッチを購入。
後は下山するだけです。岩の上で囀る鳥を眺めつつ、ガンガン飛ばします。
行きにひやひやした雪道も、雪がぐずぐずなのでアイゼンなしで滑るように下山。
ピークハントも達成したので八方池の周りを散策します。ほぼ氷でした。
池のほとりには祠。
飛ばしてきただけあってロープウェイには余裕ですが、あろうことか、仲間の一人がキリがいいから15時までに降りると走り出し、結局小走りで下山することに。
無事目標を達成し、白馬の村を眺めつつリフトで下山。
ちなみに一つだけ青色の、乗れたらラッキー的なリフトがありました。
〆の飯は、白馬のペンギンカフェにてチキンカツサンドをいただきました。
ボリューミーで、サクサクのカツが最高でした!
小学生も登る入門レベルと聞いていましたが、舐めていたのか、冬道だからか、丹沢山ピストンよりもよっぽど疲れた唐松岳。意外に侮れません。
今シーズン初のアルプスで、やっぱりアルプスはいいなぁと実感。
この夏はガンガン登っていきたいと思います!
お天気に恵まれ 素晴らしい山行となりまいたね!
雪の剣岳 良いですね~
自分は 1月にいきましたが、唐松山荘まで届かず
展望を断念しました。
しかし 丸山まででしたが、五竜や不帰の剣の景色が
すばらしかったです
今年の夏も しっかり アルプスを楽しんでくださいね(^^♪