都内からアクセスがよく、バスで上日川峠(1580m)までいけば周回3.5時間。
お手軽なのに素晴らしい稜線歩きが楽しめるということで人気の百名山、大菩薩嶺(2056.9m)。

夏至前の日が長い6月。お手軽百名山に敢えて27キロ総時間9.5時間のロングルートで行ってきました。
大菩薩嶺から小金沢連嶺を滝子山まで歩く、北から南に一直線、大菩薩嶺縦走の記録です。
とにかく開放的な稜線が素晴らしい縦走路でした。

<コースタイム>
8:37上日川峠=8:54福ちゃん荘=9:39雷岩=9:46大菩薩嶺=9:52雷岩=10:07賽ノ河原=10:23大菩薩峠=10:55石丸峠11:10=11:49小金沢山=12:16牛奥ノ雁ヶ腹摺山12:25=12:51川胡桃沢ノ頭=13:15黒岳=13:27白谷丸=13:46湯ノ沢峠=14:11大蔵高丸14:21=14:39ハマイバ丸=14:59天下石=15:10米背負峠=15:25大谷ヶ丸=16:09鎮西ヶ池16:11=16:16滝子山16:22=16:44桧平=17:12最終水場=17:39滝子山分岐=18:09初狩駅
交通費の割に3.5時間しか歩けないのは何だかなぁと今まで気乗りがしなかった大菩薩嶺。
丹沢主稜縦走の際に出会った方が、大菩薩縦走、金峰山縦走を話題にしていたため、日帰りできそうな大菩薩嶺縦走に挑戦することにしました。

無題

しかし、大菩薩縦走でググるとコースがはっきりしない…。
そこで、取り敢えず南北に綺麗に繋がって、駅に直接降りられる大菩薩嶺~滝子山ルートで行くことに。
標高グラフから分かるように、逆ルートはとんでもない登りになるので、よほど力試しをしたい場合を除き、上日川起点をお勧めします。

目標タイムは、標準タイム0.8掛けで9時出発18時30下山を予定。
日没まで30分以上余裕があり、最後の20分程は市街地歩きということで、最悪50分遅れまでは許容できるという計画です。
主稜縦走の時の体調不良を反省し、早めに就寝しました。

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当日朝。このシーズンは定時前にバスの増便が出るとブログで見かけ、始発で甲斐大和駅へ。
7時半過ぎに到着すると、目論見通りバスが待機しており、定時より早く上日川峠に到着です。
今日の20分はでかい。8時40分、登山開始です。

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なだらかな樹林帯を歩き、20分弱で福ちゃん荘に到着。
お土産屋さん並みの品揃えで、生トマトが美味しそうでした。

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唐松尾根を登っていくと、ツツジが満開。

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樹林帯歩きが続きます。よく整備されており、家族連れも多くいます。

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道に石が混じるようになると、開けた場所に出て、尾根登りに。

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岩がゴロゴロしており、昨年の秋に母を連れてこなくて良かったと思う。
振り返ると富士山と大菩薩湖が見下ろせます。

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登りきると雷岩に到着。山頂の展望が無い分、休憩スポットになっています。

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雷岩から山頂まで樹林帯をピストン。噂通り展望はなく地味ですが、一応百名山登頂!

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時間も惜しいので写真を撮って速攻戻り、大菩薩峠に向かいます。
標高2000メートル地点には、2000年記念の標識。

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富士山が正面に見えます。
晴れてはいますが時間が経つにつれ霞み、本日はこれがピークでした。

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大菩薩と言えば稜線歩き。
風が気持ち強めですが、日がでた今日は心地よいです。

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賽ノ河原には石がたくさん積み上げられていました。

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親不知ノ頭。本当に展望が素晴らしい稜線です。
すれ違う登山客がみんなにこにこなのが印象的でした。

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大菩薩峠に到着。標識が山頂より気合が入っているのはどういうことでしょう。
そして両神と同じく、お地蔵様に頭がないのも気になります。

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介山荘脇には、大小たくさんのお地蔵さまがいらっしゃいました。
こちらは逆に頭だけのお地蔵さんが…。

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介山荘もお土産屋さん並みの品揃えです。熊鈴を忘れたので買っておきました。

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石丸峠を目指し、奥に進みます。大繁盛の大菩薩峠と違い静かな道です。
しばらく苔むす樹林帯を登っていきます。

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石丸峠への下りは笹が広がる広大な稜線。ばてないように軽く座り休憩。

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山頂標識といっていいか分かりませんが、天狗棚山。

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ここの下りは芝が広がっていました。時間があるならここで昼寝したい。

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レンゲツツジはまだつぼみ。

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トウゴクミツバツツジは満開でした。

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苔むす樹林帯。

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そして、低木に囲まれた樹林帯を抜けると、次のピークです。

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小金沢山に到着。まだまだ元気なのでどんどん進んでいきましょう。

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稜線から森に入っていく感じも楽しい。

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ここの樹林帯は倒木がいくつかあります。
ザックが引っ掛からないように体を低くする必要があり、膝が悲鳴をあげています。

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樹林帯と草原が交互に出てくるので、メリハリがついていい稜線です。

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牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま)に到着。日本一長い名前の山です。
広くなだらかな山頂の為、みなさんくつろいでいました。
あまり人とすれ違わないのに、木陰が埋まるほどの盛況ぶりでどこにいたんだと思うぐらいです。

無事目標タイム通り来ているので、自分も座ってしっかり休憩。
といってもこの後どうなるか分かんないので10分で切り上げます。

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あれを登るのか…。まだ本日の行程の半分も来てません。

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芝生と木々。樹林帯も色々な表情がありますね。

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川胡桃沢ノ頭。美味しそうな名前です。

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ここからは倒木が多く、荒々しい表情の樹林帯でした。

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黒岳に到着。白い花々が広がる山頂は人がいなくて寂しい…。
ここで今日の行程の半分。後半戦開始です。

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シダが生い茂りとにかく青い!

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白谷ノ丸だか茶臼岳は南側に開けていました。
なんだか灰色掛かった雲が出てきて薄暗くなってきました。

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茶臼岳からの左側には小さなピークがあって頂上に登山客がいました。
草原に走る1本の道が気持ちよさそうですが、今日は時間との戦いなので眺めるだけ。

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枯笹が茂る中、がっつりと標高を下げていきます。

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湯の沢峠。少し下ると避難小屋とトイレがあるようですが、時間が惜しいのでやはりスルー。

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ツツジが見頃です。

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湯ノ沢峠から先は花畑が広がります。
植物の保護のため、扉がいくつか設けられていました。

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登山道脇には黄色や白色の花が咲いていました。

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時期が微妙なのかお花は咲いていませんが、緑が一面に広がっていい感じです。
ただ、どんよりした雲が広がり、時折雨も混じってと、日没前に暗くなりそうで内心不安。

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大蔵高丸に到着。おにぎりを一つ食べて出発します。
この辺は熊を目撃したというブログがいくつかあったので、意識して鈴を鳴らしているのですが、ハマイバ丸に向かう途中、生き物が逃げ出すような物音が。人がいないのでとにかく熊との遭遇が怖い…。

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ハマイバ丸。漢字で書くと破魔射場丸。強そうな名前で密かに楽しみにしていました。

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ここまでくるとやっと滝子山の文字が。長かった~。けど、まだ長い…。

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そんな暗い気持ちを吹き飛ばすように天気が回復。ありがたい限りです。
鷹が飛んでるなと思いながら下山すると、芝生の上に2頭の鹿がお亡くなりになっていました…。

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微妙に登って天下石。

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ぐぐっと標高を下げて米背負峠。ここからはやまと天目温泉にエスケープできます。
自分は気合を入れて登ることにしましたが、峠の名が付くところはやっぱり辛い。

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普段ならたいしたことない登りでしょうが、疲労がたまって辛い。

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大谷ヶ丸に到着。これで本日の山場は越えました。
山頂から滝子山への道はよく分からなかったので、素直に10メートル引き返して分岐に行った方がよさそうです。

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この分岐を滝子山方面へ。落ち葉で踏み跡がやや薄いですが問題なさそう。

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滝子山までは軽いアップダウンが繰り返されます。

途中、九十九折りで下るトレースを辿ってたら鞍部になっているところで突然道が消える事態が発生。
そのまま2メートルほど進んだところに、鞍部に沿う形で来た道と垂直に道が走っていました。
GPSによると途中で微妙に登山道を逸れたようでした。かなり明確な踏み跡だったのですが…。
ここでトレランの方に追いつかれ、「分かりづらいね」と一言三言。
同じ方向に歩いている人に会ったのは、湯ノ沢峠ぶりです。

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鎮静ヶ池は池と言っていいのかという規模でしたが、水のちろちろした音も心地よく少々休憩。

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池のほとりにはピンク色の花が咲いていました。
池からすぐのところに、滝子山と初狩駅の分岐。山頂にはピストンすることになります。
「ここまで来たのだから」と登り始めますが意外に急登で本気でしんどい。

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日が傾いてきた16時過ぎ。最後のピーク滝子山に登頂です。
ツツジが満開の山頂でした。

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かすかに富士山の輪郭がうかがえます。

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反対側には歩いてきた稜線。どれが大菩薩かわかんないけど歩き切った!

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出発が20分早まり、ここまで目標タイムの15分捲き。
日没前下山は確実ですが、もう1分でも早く帰りたくなって鈴を鳴らしながら飛ばしていきます。

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幸い、岩もない平らな道なので捲くにはちょうど良いです。
夕方になってやかましい鳥の鳴き声や、近くで聞こえるガサガサという物音がとにかく怖い。

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檜平に到着。開けていて少し明るいです。下りなのに汗をかいていて急いで水分補給。

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ここからは杉林。九十九折りで標高を下げていく、もどかしい道です。
急いで降りていたらプラ製の階段で足を滑らせ、本日初めての尻もち事件が勃発。
こんな人通りが少ない道で怪我したら大変と気持ちを切り替えます。

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途中からは沢沿いの道に。
倒木や枯葉が多く、感動する程ではないのでスルー。それより早く帰りたい。

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最後は林道歩き。山を抜けたのでほっとしました。

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無事に登山口に到着です。

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ここからは、住宅街を初狩駅まで歩きます。
意外に長いですが、車や生活する人々の姿に一気に緊張が解けました。
18時18分の電車にて帰路につきました。

大菩薩縦走を終えてみると、百名山を登頂したことなんてすっかり過去の記憶になってしまいました。
一度もいったことがない山域で日没に追われ、かつ、ほとんど人に会わないということで、疲労よりは焦燥感との闘いでしたが、コース自体は、樹林帯と開放的な稜線のバランスが良くていい感じです。
下りが中心で、アップダウンはきつくて100m程の道なので丹沢主稜よりは楽な感じでした。