那須岳二日目、三斗小屋温泉~大峠~三本槍岳~朝日岳~峠の茶屋の記録です。
一日目はこちら
5月終わりですが意外に冷える早朝。風呂で暖をとったらを取ったら朝食です。
昨日今日とご飯が進み、朝から食べすぎです。
外に出ると嬉しい快晴!大黒屋奥の道から大峠に向かいます。
途中沢を3つ渡るため、まずは下山から始まります。
昨日の雨で増水していて、水が生き生きとしていました。
本日唯一のロープ場。岩が濡れていますが特に問題なし。
三度目の沢を渡ったらいよいよ登りです。樹林帯の中をのんびり上がっていきます。
しばらくすると樹林帯を抜け、突如視界が開けます。
青空が消えていてこれはガスの予感…。
この辺りは笹が半端なく育っています。
自分の背丈よりも高いので、はみ出した枝をかき分けつつ、笹の下をくぐっていく感じ。
藪漕ぎってこんな感じなんでしょうかね。道が明瞭なのがせめてもの救いです。
大峠まで登るとお地蔵様がいらっしゃいました。
ここからは稜線歩き!茶臼は砂利と岩でしたが、三本槍は緑の稜線です。
雨は降っていないものの、朝露か霧でサクラはしっとりとしていました。
蜘蛛の巣にも細かい水滴。
シャクナゲは見頃を迎えていました。開花して間もない花は鮮やかな桃色。
日数が経つと少しずつ薄くなるようで儚げな色の花もありました。
三本槍までは登りが続きます。少しずつ風が出てきて本気で寒くなってきました。
先週は暑さにダウンし、今週は寒さに凍えるという、山に通っていると季節感が狂います…。
寒さに震えつつ三本槍岳登頂。百名山ではありませんが那須最高峰です。
山頂は樹木がなく、風が吹き抜けてかなり寒い!
みなさんが登山道の脇で休息をとっていたわけが分かりました。
寒いので体を温めるため、どんどん下っていくと、ふと視界がクリアに。
振り返ると三本槍岳の姿を拝むことができました。槍という名前の割に台形!
天気はどんどん回復し、青空が見えるように。これは展望が期待できます。
稜線の向こうに朝日岳(中央)が見えました!
手前のピークは1900m峰。通過点みたいな扱いですが標高は朝日岳よりも高い。
下っていくと清水平に到着します。
きっときれいなスポットなんでしょうが、雨上がりだからかいまいち…w
高い所のガスは頑固ですが、市街地の方はすっかり晴れているようです。
ここまで、どろどろの登山道でしたが、岩が混じるようになってきました。
1900m峰に登ると、朝日岳(左)と茶臼岳(右)!
テンションが上がって走り出します。みるみる雲も流れ快晴に!
朝日岳手前の朝日の肩付近になると、風の通り道なのか強風が絶えず吹き続けていました。
体感では春一番が吹き続けているような感じ。
最後に岩々しい登山道を駆け上がったら朝日岳!
来たところを振り返って。優し気な緑とむき出しの地面の荒々しさ。
正面には見頃な茶臼岳。どっしりとした山容がかっこいいです。
茶臼岳を飛び越える仲間を撮影し、風に煽られつつ展望を楽しんだら下山開始です。
朝日の肩まで戻り、茶臼岳に向かって歩きます。
ここからは急に緑がなくなり、火山らしい光景が広がっています。
まずはガレ場を下ります。
ある程度標高を下げるとトラバース道。
左には巨大な岩が天高く積みあがっていました。
道幅は十分ですが、高度感があって少しドキドキします。
ここからは岩の稜線歩き。さっきまでとのギャップが激しいです。
まるで某ネズミランドのビッグサンダーマウンテンのような光景。
絶妙なバランスで積みあがってます。
剣ヶ峰は登らずに捲くような道になっていました。
登山道わきの巨大な岩の塊。猫みたいな形をしていました。
少しだけ残雪の上をトラバースして…
昨日お世話になった峰の茶屋避難小屋が見えました。
小屋で昼食後、トイレが心配になってきたので急いで下山します。
道は平たんでよく整備されており、気持ちいいくらい走りやすいです。
走りながらも狛犬を撮るのは忘れない。
15分ほどで、あっという間に那須岳登山口まで下りてきました。
今回周回した那須岳。山の持ついろいろな姿を一度に見れて大変面白い山旅でした。
山奥の温泉も趣きがある造りでお勧めです。
紅葉が一押しらしいので機会があれば再び訪れたいと思いました。
天候がいい時もあれば悪い時もあり、中々眺望が見ることができませんでしたね。
ですが、温泉や食事でそんなの吹き飛んでしまいました。
ぜひ、紅葉の季節になったら一緒に訪れてみましょう。