百尋の滝で有名な川苔山(1363m)に行ってきました。バス停からの標高差は900mほど。
沢沿いを歩く、変化に富んだコースが魅力的な山です。

氷瀑はほぼ融けていましたが、初めて見た自分にとっては十分感動ものでした。
そして、トレースに導かれて、登山道でないところを歩いたという反省の旅でもあります。

<コースタイム>
7:42川乗橋バス停=08:22細倉橋=09:18百尋ノ滝09:28=11:21川苔山11:55=14:16鳩ノ巣駅

15日の日曜日、氷瀑が見られたと聞き、行かなかったことを後悔しまくった1週間。
21日の今日、前日が「時々雪」予報だったため、トレースがあるか不安でしたが、諦めきれず行ってきました。

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始発で奥多摩駅に着くと、少ない登山客。
東日原行きのバスは自分含めて5名、川乗橋で降りたのは3名でした。

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しばらく舗装路を歩きます。部分的にうっすら降雪。

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舗装路歩きに飽きてきた頃、立派なつららが見られ期待が高まります。

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歩き始めて約40分。ここまできたらやっと登山道。トイレは使用禁止でした。
ここで、支度をしている同じバスだった登山者さんの先を行かせてもらい先頭に。

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登山道には踏み固められた雪が残っていました。
足跡を見るとこの前に一人先行者がいるようで心強い。
傾斜が緩いのでアイゼンはなくても大丈夫ですが、沢沿いに歩く故、滑ったら濡れて凍えるのは見えてるので慎重に。

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雪の渓谷はひっそりとしていて美しい。

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微妙に歪んでいる橋。トリックアートじゃなく、ほんとに歪んでた。
このコース、橋が多いのですが表面が凍ってるので神経を使います。

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短い距離ですが、土でなく岩の上を歩く箇所も。変化があって面白い。

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氷柱が育ってます。もうこの時点でかなり満足度が高いです。

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細い道。ちょっとしたスリルがまた楽しい。

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規模は比較できないですが西沢渓谷みたいに、沢が釜状になっている所も。
沢を見下ろしつつ進んでいくと、水の落ちる音が聞こえてきます。

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滝と登山道の分岐に到着。
滝に行くため沢を降りていくと、氷が張っていました。

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そしていよいよ、本日のメインイベント百尋の滝
滝の迫力と、氷瀑の面影、そして存在感を放つ滝つぼの氷に言葉を失いました。

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氷に足を乗せると結構丈夫そう。
沢の上を歩くという非現実感を楽しみつつ滝つぼに近づきます。
氷がたくさん落ちていました。中には岩のような大きさの氷もあり、落氷注意です。

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滝つぼぎりぎりまで近づいて滝を見上げると、水の勢いに圧倒されます。
凍ってなくても十分に見ごたえがありそうです。

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滝の凍結している部分のアップ。
神秘的ですっかり魅了されてしまって、また来ようと決心。

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さすがに滝つぼから2m範囲の氷は、融けかけており体重を支えられそうにありません。
安全な場所ぎりぎりまで近づき、斜めから堪能しました。

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水の流れに沿って歩いたらミシミシ。氷の上を歩けるのもあと少しかもしれません。

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氷の端は、しずくが集まったような不思議な形で凍っています。
氷ってなんでこんなに表情豊かなんでしょうね。

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滝つぼへの道は階段とロープがあって親切設計。
本日のメインイベントを終え、放心しつつ登山道へ戻ります。
追いついてきた登山者さんと入れ替わる形になり、一人山行が続く。

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もう登頂は消化イベントだなぁと思ってると、いよいよ登山らしくなる道。

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日が当たるようで、微妙な残雪具合です。岩が多いので泥濘ではないのが救い。

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と、思うと再び雪道。少し雪質が違うのか、踏み込む感触があります。

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せっかく稼いだ標高ですが、再び渓谷まで下ります。意外に道のりが長い。
こちらの沢は、日当たりがよくて、雪と水がキラキラ輝いていました。

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登って足毛岩と日向沢の分岐に到着。
どちらも道は踏まれているようですが、メジャーそうな日向沢へ。

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このまま登るかと思ったらまたまた沢沿い。
こんな山奥まで沢が楽しめる山って珍しいんじゃないだろうか。
雪深くなり、登山道の脇は雪玉がいっぱい。

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沢も徐々に雪に覆われていき、気付いたら見えるのはごく一部。
水たまりのような沢が点々としていると思ったら、最後の沢は凍っているようです。
いつの間にか水の音もなくなり静寂です。

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今までは、雪が踏み固められしっかりした道でしたが、いつの間にかトレースを辿る状態に。
この辺りで先行者に追いつき、滝で会った方にも追いつかれました。
長い時間一人だったので、緊張してたつもりはなかったけどほっとします。

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きっと沢があって岩がゴロゴロしてるんでしょうが、雪に覆われています。
こうなると一面真っ白でどこまでも雪が広がっているようです。
ただっ広くて、トレースがなかったら確実に迷子になってそうです。

過去に川苔山に登られた方のブログを読んでると、日向沢の分岐以降、登山道を逸れたという記事が複数あったので、一応トレースが二つに分かれたりしていないのか気を付けていますが、それらしきものはなく。

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ただ一つあるトレースを追いかけます。
正規の登山道より一つ左の尾根を進んでいってしまってますが気付かない。

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尾根にとりつくと、なかなかの急登です。
古い雪が固まってるのか、踏み込めずに登りづらいです。
あまりに辛くて「間違っているのか?それとも奥多摩三大急登みたいな?」と立ち止まる。
そこに追いついてきた登山者さん。
「この道、違う気がする」と話しつつ、バテバテな私を見かねたか先行してくださいました。

いよいよ急になってきて、ストックを頼りになんとか上がります。
平らなところに出てGPSを見ると登山道と登山道の間の尾根にいました。
もう一人登山者さんも追いついてきて、「ここは違うね。正しい道探してたんだけど見つからなかった。」
踏み跡がかろうじてある。目の前の尾根を直登すれば登山道に合流できそう。
幸い時間には余裕があるので、踏み跡を頼りに上がることに。

雪質が変わり、氷の粒が集まったようなパラパラした雪で、埋まるわ崩れるわって感じ。
必死過ぎて写真もとれませんでした。

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なんとか正規の登山道に合流。トレースも吹き飛ばされたのか昨日の雪のせいか薄い。

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稜線上はところどころ膝まで埋まるところも。
いやな顔せずにラッセルしてくださる登山者さんに感謝です。

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やっとの思いで川苔山。ピークハントはおまけのつもりがとんでもなかった。

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川苔山の山頂は展望がいいです。無事だった喜びをかみしめつつ昼食休憩。

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道を戻り鳩ノ巣の方にいきます。
日向沢分岐を確認すると、トレースはなかったようです。

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鳩ノ巣への道はトレースがしっかり。南向きなので早々に雪もなくなりました。
行きとは一転。単調な杉林が延々と続く、なかなか退屈な道です。

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やっと駅まで戻ってきました。直接駅に降りられるのはいいですよね。
道迷いに気を付けつつ、また氷瀑を見にきたいです。