公共交通機関で日帰りできるほど、都心に近い場所にありながら、どこまでも続く稜線が素晴らしいと聞き、憧れの丹沢表尾根に挑戦しました。
ガスガスな記録です。展望の良い表尾根はこちらをどうぞその他、塔ノ岳を通る記録一覧

【コースタイム】
8:36ヤビツ峠=09:53二ノ塔=10:05三ノ塔=10:11三ノ塔地蔵菩薩=10:28烏尾山荘=10:35烏尾山=10:49行者ヶ岳=11:07政次郎ノ頭=11:15書策新道分岐=11:31新大日11:38=11:45木ノ又小屋=11:50木ノ又大日=12:12塔ノ岳12:35=12:49金冷シ=12:53花立=13:06花立山荘13:16=13:34天神尾根分岐=14:33天神尾根入口(旧書策新道入口)=14:43戸沢

よそ様のブログで見かけ、すっかり虜になった表尾根。
うきうきしながら秦野駅に行くと、天気予報に反しまさかの雨。
そして、バスは予想以上の長蛇の列で30分前に並びましたが座れず。
なんだか幸先が悪い感じで旅が始まりました。

40分程バスで揺られ、ヤビツ峠に降り立つと雨が大粒になっていました。
今までザックに入っているだけだったレインウェア、登山デビューです。

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しかし、登山口に着くころには無事に雨がやみ、レインウェアとは短い付き合いになるのでした。

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稜線歩きをするためには、まず、登らねばなりません。最初に二ノ塔を目指して登ります。

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靄がかかっていて視界は真っ白です。そして地味に暑い。
霧で湿っているのか汗をかいてるのか、よく分かりません。

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二ノ塔に到着!富士山?なにそれ?

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ここからは、稜線歩きですが相変わらずガスってます。
「そろそろ晴れ予報の時間なのに」と一度裏切られた天気予報をまだ信じてる。

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三ノ塔。相変わらず何も見えないです。

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馬酔木は滴を纏っています。

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寒々しい表尾根。お地蔵さまは暖かそうな恰好をしていました。

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烏尾山荘に到着です。ここのトイレは綺麗。

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どんどんガスは濃くなっていきます。
足音は聞こえるのに人の姿は見えなくてなんだか不思議。

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映画でこういうシーンがあるよなぁと思いつつ。
だいたい霧に閉じ込めらるか、未知の生物が足音を立てながら近づいてくるか。

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真っ白な分、馬酔木の緑がやたら鮮やかに見えました。

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行者岳を越えると、岩場と鎖場があります。

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最初の鎖場。傾斜は大したことないので怖くない。

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ふと顔を上げると、少しずつ晴れてきました。

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そして、本日一番の難所、垂直に近い角度の鎖場。
怖そうですが、足がかりも手掛かりも十分で、一歩一歩慎重に降りれば、初心者でも大丈夫です。

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次のピークまで補強された道が続きます。

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ガスが晴れてきた山並みからは、霧が立ち上り綺麗でした。

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振り返ると今まで歩いてきたところが見える。
いつかこんな光景を正面に捉えながら歩きたい。

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新大日に到着。小屋は開いていませんでした。
そして小屋の奥には雪。軽アイゼンは持ってきましたが、まだ雪が残っているとは思わなかった。

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木の又小屋。サイドの雪が高い。冬はここまで積もったのでしょうか。

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アイゼンを付ける必要なないですが、この辺りはところどころ雪が深い箇所があり、何度か踏み抜きました。
この時カメラを落としたようで、だいぶ進んだところで気づき真っ青になるという事件があるのですが、後ろの登山者さんが拾ってもってきてくださるという奇跡のような出来事がありました。
本当に感謝…。

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目的地の塔ノ岳が見えてきました。あと少しだけど高い…。
100歩進んだら立ち止まっていいとルールを設け黙々と上がります。

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「にゃー にゃー」と聞こえてきて目線を上げると、塔ノ岳の猫ちゃんが尾根をおりてゆきました。
いつも山頂で丸々しているわけじゃなかったのですね。

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稜線を越えて塔ノ岳に到着!

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いままで歩いてきた山々。
ちなみに富士山側の展望はガスで覆われ、今回もお預けでした。

尊物山荘に行くと、山荘の主人と親し気に話すおじさまと知り合い、流れで一緒に下山することに。

花立山荘に到着したら恒例のお汁粉休憩。おじさまは相変わらず山荘の方と親しげに話しています。
ストーブは廃業した小屋の廃材を使っているとか、夏にはここから花火が見えて、冬にはディズニーの花火が見えるとか、春には観音茶屋の辺りが花粉で黄色くなるとか。

その後、おじさまの案内で天神尾根を下って戸沢に降りることになりました。
今までの整備された道と比べると荒れてるし人はいないしで、初心者の自分はドキドキ。

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斜面をどんどん降りて天神尾根入口。
ここからは緩やかな道です。丹沢では珍しく水場もあり、味見味見。
戸沢からは、おじさまに駅まで送っていただきました。
登山してると、知らない人との出会いが面白いなぁと思います。


初めての表尾根は展望には恵まれませんでしたが、その分、程よく静かでよかったのかなとも思います。低山でありながらも、展望の良い稜線は丹沢の魅力です。